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●2011/9/30
【新聞を読もう! 独断と偏見でキリトリ】
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『しんぶん赤旗』

◇ギリシャ債務危機
緊縮政策で悪循環
…ギリシャの失業率は、入手可能な最新の統計である今年1〜3月期で15%…青年失業率は38・5%…ギリシャのGDPがユウーロ圏で占める割合は3%程度です。にもかかわらず、欧州全体の問題になるのは、ギリシャに大量の資金を貸し込んでいるのがフランスやドイツの銀行だから…ギリシャの国債の保有者は7割以上が海外の機関投資家。4割以上が英独仏などです。…急速に悪化したのは、08年の世界的経済危機以降…ギリシャ支援は大国の銀行救済という性格を持っています。

◇欧州委提案
EUに金融取引税
…バローゾ委員長は同日、欧州会議で演説し「過去3年間に加盟国や納税者は金融部門に4・6兆ユーロ相当の資金拠出や保障を与えてきた。金融部門が社会に出資を戻すときが来た」…金融取引税は…

◇国連総会一般討論
「新しい時代」展望
…パレスチナ問題…イスラエル寄りの姿勢を続ける米国の孤立ぶりを象徴的に示しました…世界経済…主導権が先進国から新興国にうつりつつある「新しい時代」の到来…国連の役割…人類が直面するこうした課題を克服する上で、強調されたのが国連の役割…

◇9・11から10年
世界はどう変わったか
第2部 新秩序への胎動 2
存在理由失うNATO
…NATOはこの現状の何を「誇ることができる」のか…「NATOは自らの信頼性を壊し、同盟国の人々の支持を失う道をたどってきた」と…

◇シリーズ 原発の深層
第2部 米戦略のもとで 2
不正直な大統領演説
…広島・長崎への原発投下から、世界は核軍拡の時代に突入しました。…もともとアイゼンハワー政権は、核兵器への依存度の高さでは突出…いわゆる「大量報復戦略」…原子力の「平和利用」を事実上の免罪符として公然と進む核軍拡…

『日本経済新聞』

◇沖縄密約文章「現存せず」
国への開示請求退ける
東京高裁 元記者ら逆転敗訴
「秘密裏、廃棄の可能性」
…「特に隠すべき文章として、秘密裏に破棄された可能性がある」と認定
「知る権利」保障に課題
…ただ、破棄で開示が免れるなら情報公開制度は意義を失いかねない…原告側全面勝利の一審判決は…これに対して今回の判決は、国の調査を「信頼性が高い」…知る権利についても…知る権利に範囲を限定的に捉えた今回の判決は…

◇実験船打ち上げ
宇宙でも覇権 中国が一歩
新素材開発など ビジネス展開へ
「軍事利用」警戒の声

◇試練の大欧州 下
進まぬ改革 退出招く
企業は世界で飛躍
…欧州連合拡大とユーロ導入は欧州企業の足腰を強くした…したたかに世界で最適な生産拠点を選び、市場を切り開いて来た…フィリップスのフランス・ファン・ホーテン社長…売上高に占める新興国比率はすでに3割。「5割を超える日も遠くない」という…取り組むのは「スマートプロダクト」…欧州が財政危機に翻弄される間に欧州企業の無籍化≠ヘ進む

◇海外M&A 隆盛期に
3兆円に倍増
4〜9月、円高追い風
買い手、内需・中堅企業も
…背景には景気の長期低迷や人口減少など日本経済の閉塞感がある。


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●2011/9/29
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『しんぶん赤旗』

◇エジプト政府
教員の一時金要求受け入れ

◇エジプト総選挙11月28日から
3回実施

◇シリーズ 原発の深層
第2部 米戦略のもとで 1
アルゴンヌの原子力屋
…「あなた方は、原子力の平和利用を進めるための、自由世界の代表である」…アイゼンハワー大統領…「自分は米国の世界戦略のまっただ中にいる」。報道カメラマンのまばゆいフラッシュを浴びながら、伊藤氏は高ぶる気持ちを抑えられませんでした。…「自分たちは出身の垣根を超えた、日本の原子力屋だという自負を持っていた」井原氏…米国で育成された「原子力」たちは、世界第3位の原発大国・日本の骨格をつくっていった…

『日本経済新聞』

◇底流
■外来患者の窓口増に誤算
「低所得配慮」で効果激減
…1回、100円の定額を支払う通称「ワンコイン制度」…ワンコインの定額負担を追加で求めれば、毎日のように医療機関に通う高齢者が不要な受診を控えるというのが厚労省の期待だ…日本医師会は「受診を抑制すれば、患者の重症化につながる」と批判。「ワンコイン制度はいずれ1回500円になる」(病院関係者)と警戒…

◇タイ副首相会見
脱・輸出依存へ
所得向上急ぐ
企業負担、内需拡大で相殺
…輸出依存からの脱却にむけて「まず国民所得向上に着手する」と…「所得向上で国内消費が増えれば、企業収益も税収も拡大する」…

◇試練 大欧州 中
市場対国家
警告に鈍感 傷口広げる
…「これは政府と市場の戦いだ。市場への政治の優位性を確立しなければならない」…それから1年半、政府と市場の戦線は拡大、スペイン、イタリアにまで広がった…ユーロ圏外からは市場の声を真摯に聞くよう求める声が相次ぐが



■@GAKUTOMO NO.390
第21回集中セミナー「エジプトの“民衆革命”とその影響」は、最後の1時間しか講義を聞くことができませんでした。しかし、講師の坂井定雄(龍谷大学名誉教授)氏の話には、“驚かされる”ことがたくさん語られていました。

特に印象的だったのが、『パレスチナの国連加盟申請』についての話でした。

「親米政権であったエジプトのムバラク政権が崩壊したことで、パレスチナの国連加盟申請が実現した」と。

坂井先生も参加されている“リベラル21”というHPで、9月25日付けでのコメントも感動的です。(ぜひネットで検索して、全文を見てください。)

“2011.09.25 感動的なパレスチナ加盟申請の国連総会 坂井定雄(龍谷大学名誉教授)
24日朝7時、NHKニュースがしっかりと報じたパレスチナのアッバス議長の国連総会演説に感動した。……総会場を埋めた各国代表は、イスラエルと米国などごく少数を除き総立ちとなって、大きな拍手でアッバス議長を迎え、演説の終わりに熱列なスタンディング・オベイションで送った。めったにない国連総会のこの光景は、イスラエルの暴虐な占領下で屈することなく戦い続ける、パレスチナ人たちへの心からの支持と、国連加盟申請そのものを潰そうと必死に工作した米国のオバマ政権への抗議だった。国連決議を踏みにじって、パレスチナ国家の領土となるヨルダン川西岸への入植を続け、和平交渉をぶち壊しているイスラエルへの強い怒りの表現だった。チュニジア、エジプト、リビアで独裁政権打倒の革命を実現し、自由と民主主義を求めて独裁政権側の苛酷な弾圧に屈せず戦い続けている、アラブ諸国の民衆への激励でもあった。……”

まさに、世界は大きく動いている。その歴史の真っ只中に私たちは生きている。でもその動きは、(日本にいると)意識的にみなければ、みれないのかもしれません。

先日の野田首相の所信表明演説は、その動きに逆行するものとしかいえません。

9月15日付「しんぶん赤旗」の“主張”には次のように書かれています。

“普天間基地「移設」 「固定化」で脅すとは何事か”
“野田佳彦首相が所信表明演説で、沖縄の米軍普天間基地の名護市辺野古)への「移設」について、「日米合意を踏まえつつ」「全力で取り組」むと表明しました。……野田首相はわざわざ「普天間飛行場の固定化を回避し」と「固定化」を口にしました。「移設」に反対なら「固定化」させるというあからさまで許されない脅しです。”
“政治の基本方針を示す首相の所信表明演説や施政方針演説で普天間基地の「固定化」をもちだして沖縄県民を恫喝したのは野田首相以外にいません。県民が反発しているのは当然です。野田首相は「普天間飛行場の固定化を回避し沖縄の負担軽減を図る」とのべました。県民に基地の重圧を押し付けておきながら縮小・撤去の願いに耳を傾けず、「移設」と「固定化」の二者択一を迫ることほど、ひどい仕打ちはありません。……”

アメリカがすすめる“帝国主義的な覇権戦略の西翼”で支えてきたのがエジプトとイスラエル。そこでは今、大きな変化が起っている。“東翼”の日本では、こうした事態。しかし、それはあくまで首相の発言…“西翼”でくずれてきているからこそ、首相はあえて強硬な発言をしているのだろうか…。その発言を、私たち日本国民は、そのまま認めていいわけではありません。

私たちが、米軍基地撤退を求めて運動をすることと、エジプトの“民衆革命”とは、つながっていると実感をこめて感じとることができました。その“つながり”をどう自覚できるか。それが大切なことだと思います。

それは、そうした米軍基地撤退のことだけではないと思います。

講義で、話されていたこととして、この10年間にアメリカが莫大な戦争経費がかかっているということ。莫大な経費が費やされて、イラクやアフガニスタンなどへ米軍を展開していたと。

その莫大な経費が“建設的な、福祉的な目的”に支出されていたら、どれほど、アメリカと世界の幸せに役だていたことだろう…。それに、その経費の源泉はどこにあるのだろうか。日本の政府や財界とアメリカとの関係…そうしたことを考えると、私たちの身の回りの生活、雇用問題から福祉問題など、そうしたものが削られ、アメリカに“吸い取られている”ということはないのだろうかと考えました。私たちが生活を充実させるための予算を獲得することは、アメリカの無謀な世界戦略の“足を引っ張る”ことになるのではないだろうかとも…。

私たちが職場での闘い、生活を充実させる闘い、そして労働学校を今まだ知らない仲間に広げるということなどは、アメリカがすすめる“帝国主義的な覇権戦略”との闘いにつながっているのではないか、世界の人民の闘いとつながっているのではないか…そう思えたセミナーでした。なぜもっと多くの仲間に押し出せなかったのか、大きな課題です。

改めてですが、この10年の世界の変化、動きをどうとらえるか…政治の面でも、経済の面でも、アメリカ一辺倒で見ていたら“未来”がみえないのではないかと、つくづく強く思います。(吉)11/09/28


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●2011/9/28
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『しんぶん赤旗』

◇電力総連・定期大会
原発 再稼働へ企業と一体
「推進」消えたが……
…大会のもっとも大きな変化は、これまで掲げてきた「原発推進」の表現が運動方針から消えたこと…原発再稼働は、原発推進を公然とは口にできない財界などの「原発推進派」が、ここを突破口にしようと強めている主張です。連合内でも基幹労連、自動車総連などがこれに呼応しています…大会のもう一つの注目点は、原発事故の損害賠償について…国民の被害の補償より企業を守るという、東京電力が口が裂けてもいえないことを労働組合が代弁する──労使一体化路線の害悪の典型といえる動き…

◇検証 八重山教科書採択 下
不当な文科省の対応

◇論壇時評
9・11同時多発テロ10年
米を軸に世界を見てはいけない
…いまの世界はアメリカの意のままにならなくなっているということが明らかに…日米双方は見捨てることができないほど相互関係がすすんでいるので、「アメリカに「捨てられるんだったら、捨ててみろ」と言ってみたらどうでしょう」と直言…入江氏は、「世界史の流れを主として大国間の関係を通して見ることには明らかな限界がある」…

『日本経済新聞』

◇試練の大欧州 上
瀬戸際のドイツ
破局回避、痛み分け必死
…大欧州の夢を託したユーロ体制は、いまや世界経済の火薬庫になってしまった…欧州は歴史的な試練に直面する…スイス金融大手USBはギリシャ離脱の経済コストが初年度で同国の国内総生産の40%〜50%にのぼり、危機はイタリアなどに連鎖すると予想する…その底力が今ほど試されている時はない。

◇米パ関係悪化
アフガン和平に暗雲
ランバニ氏殺害でタリバン攻勢
…きしむ米パ関係を背景にアフガンの治安は悪化傾向にあり、来年秋までに3・3万人を予定する米軍撤収計画の見直し論が強まる可能性も…

◇富裕層増税「バフェット・ルール」
米大統領選の争点に浮上?
「公平性増す」「景気回復阻む」
所得格差拡大背景に
…年収100万ドル以上の富裕層は、最低でも中間層並みの税率を課される─。オバマ大統領が米連邦債務の削減のため打ち出した「バフェット・ルール」…

◇サウジ国王、女性に参政権
なお残る制限、「春」は遠く
…サウジアラビアの政策はサウド家の内部抗争と老人支配体制が抱える固有の不安にさいなまれている。しかし支配層は絶対王政と原理主義的神権政治のバランスの上に成り立つ統治形態を一致して堅持し、歴史の前進に挑戦している

◇底流
■経済界、野田政権と蜜月なるか
経産相との対話、TPPが試金石
…経済界が野田佳彦政権との「蜜月」を模索している。管直人政権末期はほぼ没交渉だったが、野田政権発足で雪解けムードが広がり、政府・与党との根回しによる政策調整も復活…経団連は民主党が野党だった2007年ごろから「ほとんど経団連と考え方が同じ」野田氏に目をつけ、主だった副会長らと引き合わせてきた。米倉氏はその1人だった。…TPPの結論が、野田政権との関係を盤石にできるのかの試金石となりそうだ。


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●2011/9/27
【新聞を読もう! 独断と偏見でキリトリ】
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『しんぶん赤旗』

◇朝太・夕太の円高問答
為替相場変動の影響は
…外国人観光客が減っている…円高で日本旅行の費用が割高になったことが…逆に、この夏、海外へ出かけた日本人が増えた…

◇検証 八重山教科書採択 中
自民党が「本気介入」
…自民党による介入はエスカレート…なりふり構わず教育委員会と文化省に圧力をかける。かつてない教育への政治介入の事件です。…各地で「今回は本気だ」といわれる動きを見せました。

◇9・11から10年
世界はどう変わったか
第2部 新秩序への胎動 2
衰退の道 はまる英国
…しかし英軍には、勝利の高揚感はありません…重くのしかかるのが金融危機対策などで膨らんだ国庫の赤字…キャメロン首相は対外路線を包括的に述べた演説で…衰退の理論を拒否すると主張…英国は米国に追随した介入主義を実行する「世界的プレーヤー」を続けていますが、「衰退の現実」に、はまっているように見えます。

『日本経済新聞』

◇一目均衡
米銀の体力奪う「住宅」の病巣
…再び動揺する世界株。欧州は債務問題が金融機関の資本不足に発展することへの警戒が高まる。米国は住宅問題が金融機関の体力を奪い続ける不安が消えない。

◇リーマン後の安値下回る
トヨタ 8年ぶり
郵船 27年ぶり
…東京株式市場で2008年のリーマン・ショック後の安値を下回る主力株が増え始めた。…リーマン・ショック時は世界で需要が急激に減少した半面、各国の財政出動もあり回復が早かった。今回は主要国に財政不安が生じ、景気テコ入れする有効策が乏しいとの見方から…

◇サウジ国王、女性に参政権
「アラブの春」影響考慮
…第3回の時事評議会から「女性は立候補し、かつ他の立候補の選定に関与する権利を持つ」と言明…中央政府への政策進言についても本格的な女性参加の道を開く意向



■@GAKUTOMO NO.389
第21回集中セミナーで、後ろの席から「エジプトの“民衆革命”とその影響」を学ぶ仲間を見ていて、ワクワクする思いでした。

というのは、受講生には労働学校や講座で講義をしてくださる先生方(それも、各専門分野で、日本でも最前線の研究をされている!という先生方!!)から今日初めて学ぶ!という仲間まで、ベテラン活動家から労働組合って何?という青年まで、同じ受講生として学びに来ているわけです。それも、世界で起こっている社会変革の実際を・・・非暴力の市民運動が、超大国アメリカに支援されている独裁政権をひっくり返した経験を!

同じ社会、同じ世界の中で生きている人間が、目の前で起こっていることを学ぶのに、何の分け隔てもありません。みんな同じ立場で学び、それが連帯の力に結びついていく。この姿が、教育の姿そのものだと思いました。競争でもなく、成績でもなく、学ぶことそのものが目的(もっと言えば、学んだ先が本当の目的ですが)で集まった仲間たちです。

保育士が、なぜエジプトを学ぶのか。工場労働者が、なぜ。公務員が、なぜ・・・。不破哲三さんは著書「マルクスとともに現代を考える」の中で、社会をまるごと捉えることの必要性について「生き方の問題」と「学問研究(専門分野)の問題」を言っています。

「労働組合も大事だけどまずは仕事ができるようにならないと」「労働学校で学ぶことよりも、仕事の勉強がしたい」・・・という人がありますが、仕事(つまり専門分野)を本当にきちんとしようと思ったら、社会をまるごと捉えることなしにはできないのではないか、と思います。保育や教育、介護、医療、公務員など人間を対象にする仕事だとなおさらです。

「学びたい」。その思いさえあれば誰でも学べます。本当の意味で「学ぶ」ことができる労働学校で、自分の中と“みんな”の中にある力・可能性に気づきます。(蓮)2011/09/26


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●2011/9/26
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『しんぶん赤旗』

◇「日米同盟基軸」は大問題
元政府高官が批判
…元内閣官房長官補は24日夜、東京都内で講演し、野田政権について「相変わらず「日米同盟基軸」と言っている。国民の不満がたまるなか、「日米同盟基軸」しか考えないというのは非常にやばい状況だ」と批判…「アメリカが取り仕切れる世界ではなくなっている。当然、日本の外交戦略も変わっていかなければならない」…3・11を契機に、普天間と震災が連携していける運動のしていける運動にしていけばいいのではないか…

◇9・11から10年
世界はどう変わったか
第2部 新秩序への胎動 1
…有志連合という選択は、北大西洋条約機構を機能不全にした。NATOはもはや米欧間で戦略決定する機関でも協議する機関でもない。存在意義そのものが問われた…内外の圧倒的な戦争反対の世論を背景にフランスやドイツといった欧州大国が…ドイツの駐米大使を務めていたイッシンガー氏は…「武力行使は最後の手段であり、それには十分な理由が必要だった」

…さまざまな国際問題をめぐり、米欧同盟が一致した対応を打ち出せない事態は、もはや異例ではありません…それはソ連崩壊後、唯一生き残った超大国=米国が各国を従えるという「一極支配」の構造が消失しつつあることを示しています。

◇5歳未満児の世界死亡率
20年で3分の2減る
国連目標には大きな遅れ
…1日に死亡する乳幼児が1万2000人減ったことに

◇原子炉 建屋
ゼネンコン5社 国内では3社
これが原発独占受注リスト
…原子炉は、一部外国企業をのぞき、三菱重工、東芝、日立製作所の国内3社がほぼ独占…スーパ談合

『日本経済新聞』

◇核心
米の退潮 中東秩序揺らす
粘る王制、台頭するトルコ
…この8ヶ月の間に、中東・北アフリカの政治地図が塗り変わった。相次ぐ独裁体制の崩壊は米国の影響力低下と重なりあって起きている…アラブ内で政治指導力が低下していたエジプトは、独裁崩壊を機に域内への影響力が回復し始めた。「サウジ中心の体制維持モデルと、エジプト中心の体制移行モデルの対抗関係に注目すべき」

…これまでの中東の政治秩序は「米国が外からタガをはめてできあがっていた」。だが米国が軍事力をテコに過剰介入する時代は終わり、イスラエル、サウジ、エジプトとの個々の同盟を組み合わせる外交の基盤も、今回の政治変動で崩れた…孤立を深めるイスラエルと対照的にトルコが影響力を広げている…これから、アラブ王制の団結、エジプトを中心とする政治体制移行の追求、トルコの地域大国化といった動きが交錯して進む…中東の変数が、日ごとに増している

◇論点 争点
メディアと人権・法
揺れる民主の情報公開
密約訴訟 姿勢問われる

◇本社調査
働きやすい会社2011
若手の海外研修 拡充
ソニー、2年連続首位



■@GAKUTOMO NO.388
今日は学習協の「21回集中セミナー」でした。テーマは「エジプトの民衆革命革命とその影響」。私は受付をしていました。

今回驚いたのは、自分が講座やセミナーの運営をするようになって初めて経験するほど“飛び込み”(当日参加)が多かったということ。次々「申し込みしていないですけど・・・」とやってくる人たちに「あちらで申込用紙に記入してきてください」と申込用紙とペンを渡す。持ってきた用紙がなくなり、急きょまわりの仲間の鞄に入っていた申込用紙を出してもらうほどでした。

東京から来られた人、これまで他の講座で、「世界の構造変化」を講義していただいた先生や労働学校で講師をされていた方も「坂井先生の講義を聞きたい」とやってこられました。私の担当している地域の労働者も、当日に来てくれた人が数人。これまでにない当日の様子を見て今さらながら「エジプトの民衆革命がこれほどまでに活動家のなかで注目されていたのか…」と思いました。

と同時に、職場の仲間を4名しか誘うことができず、今回の自分の水準の低さを痛感。革命家として、もっと広く深く世界の動きの重要性をとらえていかないといけないなと思いました。(麦)11/9/25


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●2011/9/25
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『しんぶん赤旗』

◇本と話題
チェーホフ「桜の園」改め
⇒「さくらんぼ畑」に出版
100年の衝撃
…劇の構造の中に、読む者が流れる時間≠探る仕事はきわめて現実的なこと、訳出された言葉は思想であり、描き出す境遇は過去・現在・未来を見つめる訳者の眼そのものだ。人物たちは劇の時間を生きることがすべてである

『日本経済新聞』

◇ブラジルやポーランド
新興国、一転自国通貨買い
急激な通過安
経済への波及警戒

◇IMF、「日本の成長」主題にセミナー
「消費税引き上げ重要」
参加者全員が強調
円高は海外買収有利に

◇経済論壇から
世界経済に再び暗雲
欧州構造問題に隘路
…実際に起これば、欧州の金融機関に甚大なダメージが及ぶことは避けられず、世界的な金融危機の再来ともなりかねない…同国がユーロ加盟国であったため、それができず、問題がユーロ圏全体へ…欧州の単一通貨ユーロはまさに正念場を迎えている…足下で世界経済の大きな構造転換が起きつつあるのかもしれない…デモクラシー国家の共通する構造問題…

◇中外時評
高齢社会は怖くない
老いを支える体制、地域で
…高齢化社会の課題は3つ。@健康で自立して生きられる期間の延長。A心身が弱っても住み慣れたところで暮らせる環境整備。B人と人のつながりづくり─だ。…興味深いのはこうした事業に企業を巻き込もうとしていることだ…一番は生き甲斐をもつこと、外に出て人と交わること。


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●2011/9/24
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『しんぶん赤旗』

◇国連専門家が要求
パレスチナ人民の願い尊重せよ

◇G20に世界の労組が声明
緊縮やめ雇用創出を
…声明は、「今回の危機を最後に規制緩和、柔軟≠ネ労働市場モデルを促進するイデオロギーを終わらせなければならない」として、政労使による社会対話の確立や団体協約の重要性について

◇賞与
小規模ほど減少

◇朝太・夕太の円高問答
昔は固定相場制だった
…当時は、固定相場制だったね。アメリカのドルと各国のお金の交換比率が固定していた…金ドル交換停止後も、ドルを切り下げて固定相場制を続けようとしたけど、金と縁を切ったドルの信用は揺らぎ始め、固定相場制は徐々に崩壊していった

『日本経済新聞』

◇エネルギーを問う
第2部 電力ブラックボックス 1
「言い値」追認 国にツケ
値上げ適否 判断できず
…電力産業には利用者や規制当局の目が届かないブラックボックスがいくつもある…勉強しようにも省内には「電力会社が申請する言い値≠ェ正当か判断するノウハウもない」…原発事故で供給への信頼は崩れ、原価を適正に判断する機能も失われてしまっていることが明らかになった

◇欧州危機 収束みえず
株価動揺、商品も下落
世界景気 懸念強まる
…世界的な景気減速の懸念は商品市況にも広がっている…リスク回避のため上昇を続けていた金の先物も同日、投資家の換金売りがつづき…


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●2011/9/23
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『しんぶん赤旗』

◇米、台湾へ武器売却
総額4480億円、
新型F16見送り
…米政府高官は…今回の売却は平時も有事も台湾の防衛能力向上に大きく貢献するもの

◇IMF報告
債務危機の波及警戒
欧州銀の損失、21兆円超
…IMFは「ここ数ヶ月で金融安定をめぐるリスクは大幅に増加した」と警告。先進国の政治リーダーが財政再建や金融安定化にむけ必要な対策を実行できるのか

◇朝太・夕太の円高問答 1
外国為替市場、どこにある
…銀行間取引の全体を「外国為替市場」と呼んでいる。形のある施設じゃない。…そもそも、異なる国のお金が売買されるのは、国と国の間の貿易や投資などに必要だから…

『日本経済新聞』

◇GM、労組と「強調路線」
労働コスト
漸減で合意

◇野田外交 世界とすれ違い
各国「米欧市場」「中東」に関心
対日配慮 余裕なし
…関係すじは「今回の国際的なアジェンダははっきりしている。経済と中東だ」と予想していた。

『京都新聞』

◇フォーラム京
震災で変わる若者の人生観、幸福度
家族、地域との結びつき重視
…東日本大震災の心理的影響は、被災者だけでなく日本全土の人々に及ぶもの…興味深いのは、震災後の調査で自分の幸福度を判断するのに震災を思い浮かべたかどうかを尋ねた結果である。…彼らは被災者の悲しみに共感した結果、自分の置かれた現状を見直し、幸福の「基準」が変わったと考えられる。…正規、非正規雇用に関係なく、若者のどの層にも満遍なく幸福度の低い人は分布している…不幸せ観・孤立感は、現代社会に浸透する個人主義的システムと無縁では無い…

2011/9/21
『日本経済新聞 夕刊』

◇訪問介護、低額で家事代行
清掃や食品宅配
保険外も収益源に
…利用者にとっても「ワンコイン」程度で受けられるサービスの拡大で利便性が…各社は保険外サービスを新たに収益源に育てることで、安定的な成長を目指す


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●2011/9/22
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『しんぶん赤旗』
◇「トモダチ作戦」指揮の在日米軍司令官
「自衛隊と米軍兄弟≠ニなった」

◇財界 好き勝手な意見・要望
愛知県 経営者協会
有期雇用の規制反対
日本経団連
労働時間無制限に

◇TPPと政府調達 下
米日大企業 「開放」を狙う
…政府調達は多くの国々で国内総生産の10〜15%あるいは20%を占め、世界経済の主要な部分となっている…日本政府の政府調達開放は「あまりに狭すぎる」として、米企業にいっそう開放するように求め…

『日本経済新聞』
◇残業時間
中央省庁、4年ぶり増
昨年月平均
法改正増影響か

◇金の虚実
人気は通貨不安の裏返し
…金も担保として認めます──。米銀行大手のJPモルガン・チェスは今年2月、大胆な決断をした。…債権や株式と違い、持っていても金利や配当を生まないのが難点とされた金。…基軸通貨ドルのおひざ元、米国。ユタ州は5月に金貨を法定通貨として認めた。

◇ギリシャ、赤字削減追加案提示へ
労組、来月大規模スト
公務員削減に反発
財政再建 不透明
…パパンドレウ首相率いる全ギリシャ社会主義運動は巨大な公務員労働組合が指示母体。…ギリシャではストやデモが過激化。

◇外国人の国債保有急増
6月末 過去最高67兆円にせまる
欧州不安で円に逃避
中国など政府マネー運用
…第1の要因は政府マネーの流入…第2に、…円資産がリスク回避マネーの受け皿になっている

◇社名は「新日鉄住金」
合併比率 1対0・7程度
新日鉄が存続会社
統合概要固まる
…新日鉄は10年の粗鋼生産量で世界5位、住金は25位で合併で誕生する新会社の世界シェアは約3・5%なる。…2位の中国メーカーとほぼ並ぶ


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●2011/9/21
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『しんぶん赤旗』

◇TPPと政府調達 上
中小企業の仕事奪われる
…「早期に結論を出す」と前のめり≠フ姿勢…交渉中のTPPでは、政府調達の対外開放が取り決められることになって…地方の企業が外国企業に仕事を奪われる可能性を認め、「慎重に」と言いつつ、結局、震災復興事業を含めて「外国に開く」という答え…官庁や都道府県の入札情報を見ても…こんなものまでと思うような購入案件に英語の要約が…経済を活性化するために地元企業を優先させることは差別≠ニみなされ…

◇米大統領 3兆ドル赤字削減策発表
富裕層・大企業に負担増
野党・共和党「階級闘争」と非難
…各種控除で税率が軽減されている富裕層・大企業に負担を求める姿勢を改めて鮮明に…ベイナー下院議長はオバマ氏の提案を「階級闘争だ」として、強く非難…

『日本経済新聞』

◇地球回覧
米、地方「ギリシャ化」の恐怖
…セントラルフォールズ市。人口2万人弱の小都市が8月、米連邦破産法9条の適用を申請し、事実上破綻した。最大の理由は年金債務の重圧…「米国は働いても働いてもおカネにならない国になってしまった。

◇国連総会
中東の力関係 変化鮮明
パレスチナ 加盟へ強気
調整役不在が背景
…「アラブの春」による国際社会のバランスの変化や、米国の影響力低下を示す国連総会…米国の押さえが効かなくなった格好

◇崩れた需給 戻らず
地下下落、円高追い打ち
…少子高齢化に加えて、円高に伴う産業の空洞化などで、不動産需要が減ることが見込まれる。地価下落は20年づついているが、さらに長期化する公算が大きい


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●2011/9/20
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『しんぶん赤旗』

◇年収200万円以下1000万人超
給与所得者、5年連続で

◇焦点 フォーカス
「反カダフィ」団結保つが
リビア前途は視界不良
…カダフィ大佐多額の資金や金塊を所持し、反抗を計画…反カダフィ派も一枚岩ではありません。…旅団の間に確執があり、義勇兵は「中央」の国民解放軍に従わず…「国内組」と、亡命者からなる「海外組」との潜在的対立も…非宗教者とイスラム教徒にも溝が…

◇ドイツ電気大手
原発製造から撤退
シーメンス社長が表明
「再生エネを支援」

◇国連加盟、動き活発化
パレスチナ問題 あすから総会論議
19カ国調査
49%がパレスチナ国連加盟賛成

『日本経済新聞』

◇世界を読む
北極・南極でせめぎ合い
資源・航路に各国が熱視線
軍事面でもさやあても
紛争防止策必要
…北極海では近年、8月から9月にかけてロシアやカナダの沿岸に氷が覆われない海域ができ、商船が航行できるようになってきた。…米地質調査所の推定によると、地球上の未発見の原油の13%、天然ガスの30%が北極海に分布…ロシアとノルウェー…デンマーク…中国…一方、南極…

◇穀物や原油 国際商品が高騰
パンなど必需品に波及
天候不順や新興国需要増
…穀物や原油など国際商品の価格高騰が続いている。今年に入り、コーヒーの国際価格は14年ぶりの高値、原油や小麦なども2008年以来の高値を付けた。天候不順や新興国の需要拡大、主要国の金融緩和などが背景にある…食品メーカーの間で、原料高に伴う製品値上げの動きが出ている…冷凍食品でも値上げが広がっている…ガソリンの…いずれも原料価格の高騰が背景…主要国の緩和的な金融政策であふれた投資マネーが金や穀物など幅広い商品市場に流入している影響も

『京都新聞』

◇現論
アブデルモネム・サイード
民主主義が変える中東
…ある政治学者は「変化は政治の本質である」と言った。…唯一はっきりしているのはアラブ地域はもはや変わってしまったということだ。…イランとトルコを中東の政治地図の両極に位置づけるならば、各国はその間のどこかにおちつく…経済における国家の役割、国家と社会、道徳と自由の関係といった問題も、「自由、尊厳、正義」というエジプト革命のスローガンの観点から再考しなければならない…最大の失敗者はイスラエル…アラブの新しい民主的な政権はイスラエルから、「この地域唯一の民主国家」という地位を奪う

◇視点2011
中島岳志
島田紳助氏と現代の空気
他社を排除する共同幻想
問うべきは価値観の是非
…彼の特徴は、自分の価値観を前面に出したトーク…私は島田氏と反社会的勢力との関係の詳細には関心がない。しかし、彼が表象する価値観に魅(ひ)かれる人々が多くいるという状況には強い関心がある…この本の中で島田氏は「勝つこと」へのこだわりを表明…島田氏が信じるのは「自分の心」だ…成功する人間は、努力以上に生まれながらの才能に依拠しており、勝つことの前提は先天的に決定されているという。彼は「生まれ変わり」を信じ、特定の世界で秀でた才能を開花させた人間は、前世に規定され…島田氏のスピリチュアルな価値観は、「心と心でつながる透明な共同体」…一方で島田氏は自らの価値観と相いれない人間に対しては、冷徹で厳しい態度を貫く…「ほとんどの人間は別にいなくてもいい人間」…彼の価値観は格差社会への肯定的な評価へのつながる…



■@GAKUTOMO NO.387
介護保険制度は3年に一度見直すとされており、2012年改定の時期を迎えます。

介護保険施設では、介護労働者の処遇があまりにも悪く、退職する人があとをたたない状況が続いていました。2009年の介護保険改定の時、そのことは大きな社会問題となり、介護労働者の処遇改善を目的に、介護報酬の3%の増改定となりました。それでも不十分であり、「3%では焼け石に水だ!」とさらなる運動が強められ、政府の緊急経済対策の一環として、「介護労働者処遇改善交付金」が支給されることとなりました。

処遇改善交付金が、介護報酬に組み入れられると大きく違うのは、介護労働者の処遇改善にしか使えないという使途が制限されたものということと、利用者負担にはね返らないという画期的なものでした。ところが、この制度は緊急経済対策ということで、時限立法とされており、2012年以降は保障されておらず、どうなるのかが注目されているところです。

先日、私の所属する福祉保育労働組合の定期大会がありました。大会では、処遇改善交付金を継続させるよう、きちんと法制化する取り組みをするという提起があり、請願署名の要請を全施設に訪問しようという積極的な呼びかけがされました。

マルクスは資本論のなかで、労働者が社会的バリケードをつくるには、「法」を奪取しなければならないと言っています。

要求実現のために、介護労働者の団結を強め広げる時です。この絶好の機を逃してはならないと、展望が開ける方針提起でした。(書)11/9/17


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●2011/9/19
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『しんぶん赤旗』

◇シリア
反政府活動から首都郊外で会合
…反政府グループの統一について話し合い

◇南米五輪
2016ブラジル リオ
光と影 上
貧困削減策と連携
…「スポーツはさらなる発展を目指す社会変革の道具の一つです」…ゴンサルベス責任者の説明は明快…リオ大会の構想は、貧困層を社会開発によって削減してきたルラ前政権とこれを引き継ぐルセフ政権の中長期のプログラムと密接に結びついている…「成功すれば、まさに歴史的な大会になるとの訴えが、国際オリンピック委員会のメンバーの心に響いた」と…社会改革推進という点でも、競技成績という点でも「リオ大会はかつてない、歴史的なものとなるでしょう」

◇英国 死の商人
武器輸出 中東・アジア狙う
…英国の軍事産業はその活路≠新興国や中東・アジアの発展途上国の軍備拡大い求めています。…財政難…そのもとで死の商人≠ニも呼ばれる軍需産業は輸出の拡大を目指し…

『日本経済新聞』

◇暫定政権樹立
リビア 無期限延期
主導権争い激化 民主化へ混乱
…暫定政権の陣容発表を「無期限延期する」と述べた。反カダフィ派内で主導権争いの激化も伝えられ、早くも民主化プロセスに混乱が広がる兆しが…各地域・部族から選定する予定だった

◇食の異変 下
生産者にも危機感
検査強化も将来見えず

◇月曜経済観測
野田政権の経済運営
復調景気に米欧から影
…野田政権の指導とともに経済の再生や被災地の復興を「再起動」させる態勢がととのってきた…気になるのは、上り調子の日本経済に二筋の暗い影が差し込んで…一筋は目は米国の実態経済の悪化…二筋目は欧州の財政問題に端を発する混乱…壁を除き競争力を高めるのに欠かせないのが開国戦略…TPPに参加しないという選択肢はない

◇エコノ フォーカス
日本の社会保障
国民所得の3割突破
「高福祉」欧州に並ぶ
「高給付低負担」
25年度40兆円増
消費税15%相当
米欧、給付抑制で先行
…国民所得に対する社会保障給付の比率は2010年度に3割を超え、手厚い福祉を掲げる欧州並みになった。…「国民負担率」は欧州に比べて極めて低い…現実は「高給付・低負担」に向かっている


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●2011/9/18
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『しんぶん赤旗』

◇9・11から10年
世界はどう変わったか
第1部 対テロ戦争 10
戦略の基軸、アフリカに
…米国は対テロ戦略の重要な基軸の一つをアフリカに置いています。アルカイダの影響力が北東部「アフリカの角」のソマリアや、サハラ砂漠南縁のニジェール、マリなどにも拡大している…アフリカ軍の目的は…今年3月にはじまった北大西洋条約機構軍によるリビア空爆でも、餞別をつける役割

◇民主政権所信*Yるべからず
振り返れば転落はっきり
…鳩山所信には、政権交代は長年の自民党政治を変えてくれという国民の声がもたらしたという自覚がはっきあります。…その認識に立って…いま野田内閣が強調するのは…政権につくために自民党政治への国民の批判の高まりを意識した政策を掲げたものの……


『日本経済新聞』

◇国連加盟申請を表明
パレスチナ 背水の陣
対イスラエル和平交渉
米依存脱却狙う
米、拒否権にジレンマ
中東問題での孤立懸念

◇食の異変 上
原発事故 揺れる「安心」
放射線基準 まちまち
…食品から相次ぎ規制値以上の放射性物質が検出された。消費者の不安は強まり、小売りや卸m生産者は安全・安心対策を急ぐ…米国産牛肉の扱い…北海道は原発事故の影響がないと見た…コメ相場の西高東低は顕著…「国任せでは無く、消費者の立場にたって二重のチェックが必要」…民間基準の乱立が逆に消費者の不安をあおりかねない面もある。


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●2011/9/17
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『しんぶん赤旗』

◇デンマーク
中道左派が政権復帰
初の女性首相誕生へ
富裕層増税を公約

◇マレーシア「人権侵害」批判受け
国内治安法廃止へ

◇直接選挙制ひろげたい
中国首相まず郷まで

『日本経済新聞』

◇揺らぐ世界経済
リーマン破綻3年 下
新興国変調、外需に影
…「2008年の危機は乗り越えたが、新たな危機はより複雑だ」。6日、独立記念日を前にテレビ演説したルセフ大統領は祝賀ムードを打ち消した。…「4兆元(約50兆円)対策はもう来ない」…市場が大混乱に陥った8月中旬。中国の経済紙、経済観察報の1面に見出しが躍った。…OECDによると、ブラジルやインドの景気先行指数は今春から急速に落ち込んで…外貨準備を蓄えた新興国は国債を保有する「債権国」として米欧に注文…

◇昨年の民間平均給与
412万円、3年ぶり増
国税庁 震災で今年は不透明

◇金の虚実
スイスがリサイクル拠点
…海外への流出…総合商社を通じて年20トン程度が輸出に向かっている…「数千万〜数億円分の金が集まった段階でほぼ全量をスイスへ送る」…売却された金地金はロンドン貴金属地金市場協会の認定を受けたものだけが、国際的にそのまま流通する…

◇昨年度11%減
企業、規制強化を警戒
派遣労働者300万人割れ
…派遣会社7万950事業所が提出した報告書…派遣されていた労働者数も同日発表した。総数は約122万人で前年比16・0%減少。このうち製造業で働く人は約22万人(9・4%減)



■@GAKUTOMO NO.386
現代は「共産党がいないところでも新しい革命が生まれうるし、科学的社会主義の知識がなくても、自分の実際の体験と世界の動きのなかから、さまざまな人々が新しい社会の探究に乗り出しうる時代」(不破哲三著「激動の世界はどこに向かうか」新日本出版社 157頁)と言われます。その動きを、「マルクスが見た目で見る」ことが大切だと。

今、エジプトを学ぶ意義を考える中で、そういう問題意識を持って、「資本論」を読み直していました。これまでにも繰り返し学んできた「第8章 労働日」のところです。

ここでは、労働者の置かれている状態がリアルに描かれています。児童労働、長時間労働、不衛生な労働、夜間労働、日曜労働、過労死、交替勤務・・・土臭い、ホコリっぽさまで伝わるかのような、具体的な姿です。

そしてそこに生まれてくる労働者の闘い。資本の抵抗。また闘い・・・。最後には、8時間労働制に至るまでの国を超えた労働者の闘いの積み上げが描かれています。イギリスの標準労働日の闘い、そのうしろから「のろのろとついてくる」フランスでの普遍的権利の原理としての宣言、北アメリカでの8時間運動・・・。

「マルクスが見た目」とは、コレだと思いました。

ラテンアメリカやアラブ諸国でも、実際の具体的な姿は、本当にいろいろな要因が重なりあって、それぞれの国の特徴もあって、複雑です。その、複雑な事実の中に現れている「世界の革命運動の今後に役立つ・・・教訓」を見いだす。具体的な事実の中に現れている、何を抽出して、どこに注目して、どうするのか。

「革命家になれ」とは、そういうこと!まだ、「頭で」考えているところがあります・・・自分の感覚に、血肉に・・・!(蓮)2011/09/16

◎21セミを成功させきれない思想と行動が問題だ。これをマルクスはまぁ! しかたないか≠ニ言うだろうか。世界の構造変化をつくりだす市民・労働者の具体的な経験を学ぶこと。当時のパリコンミューンから革命闘争の教訓を引き出し…著作・文字にすることがどんな意味をもっていたのか。それを思うと、われわれの構え≠ヘ、きわめて恥ずかしいではないか。逆立ち≠オているのではないか、と思うとすれば徹底的に実践に身を置くことだ。条件があるのに10人さえも組織できない・・・。なんと言うことだ。

「マルクスが見た目」とは、コレだと思いました。&s十分な理解にとどまっているとおもわれます。しばらく保留≠オて活動に邁進すること。その対話を書くことが重要だ。あわてる必要はないのだ。(む)


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●2011/9/16
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『しんぶん赤旗』

◇エジプト
非常事態令強化批判の声高まる
…エジプトで暫定軍事政権が非常事態令を撤廃せずに、これを逆に強化していることへの批判が高まっています。…ファトゥハ氏など著名18氏は13日、非常事態令を強化する動きを非難し、軍事政権による統治の「移行期間」短縮を求める声明を発表…

◇9・11から10年
世界はどう変わったか
第1部 対テロ戦争 9
…「毎朝店に出てくるが、生きていて帰れるかどうかわからない。9・11当時は、これほど暮らしが破壊されるとは思いもしなかった」…近年は、武装組織「パキスタン・タリバン運動」が繰り返し犯行声明…米国に協力したために治安が悪化したという主張はよくみられます。…対立するインドを牽制するために…

『日本経済新聞』

◇戦略分析
プラント大手、イラクに拠点
油田開発需要ねらう
日揮など情報収集強化
…プラント各社がイラクに拠点を相次ぎ開設する。…千代田化工はバグダッドのほか…日揮も…このほか東洋エンジニアリングも…武装勢力によるテロはイラク各地で続いている。しかし、8月には駐留米兵の死者が03年の開戦以来初めてゼロになるなど、治安もゆるやかながら改善傾向に…

◇「空の覇権争い」軍用機開発競う
米 次世代無人機
中ロ ステルスで猛追
日本も装備改善必要
…「MUSIC」と名付けられた米陸軍演習が15日から2日間の日程でユタ州で始まった…無人機ならこうした制約が減り、危険な作戦で撃墜されても犠牲者を出さずに済む…中国は突如、ステルス戦闘攻撃機、殲(J)20の飛行実験をし、世界を驚かせた…日米連携の維持・強化へ日本自身も装備の改善などが重要になって競だ

◇揺らぐ世界経済
リーマン破綻3年
米家計、債務・失業が圧迫
…危機後に10%に達した失業率は今も9%台で高止まり。危機の震源地である住宅市場では価格の低迷が続き、ローン負担は重い…例えばアップルの社員は…オバマ政権に近いバフェット氏の目にも、逆風下で縮み志向を一段と強める米消費者の姿が映っているようだ…こうした構造問題に加え、米景気を支えてきた外需にも陰りが出ている…4〜6月の米実質成長率は1・0%と…政策にも手詰まり感が強い…経済が過剰債務に足を取られ、政策余力が乏しくなった米国…米国が「日本化」すれば、世界景気の長期停滞局面入りの可能性が高まりかねない。


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●2011/9/15
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『しんぶん赤旗』

◇9・11から10年
世界からどう変わったか
第1部 対テロ戦争 8
岐路に立つ多文化主義
…「このままではイスラムに西欧を乗っ取られる」─逮捕されたアンネシュ・ブレビク容疑者はネット上で…ことに西欧各国は、違う文化や宗教をもつ人々への寛容さをうたう多文化主義≠掲げてきました。しかし同時多発テロ以降…09年には…05年には…ネオナチに対しては徹底して対抗してきたドイツ…多くの移民を受け入れて発展してきた欧州諸国。その根幹にある多文化主義が今、岐路に立っています。

◇6〜8月の就業 4人に1人
10代の夏 米国 仕事ない
…米国では学校が夏休みとなる6〜8月は、ティーンエージャーにとって仕事の季節です。ところが米労働省の8月の雇用統計で、今年は16〜19歳の若者の約4分の1しか、仕事につけなかった…金融危機の後遺症≠ナいまだに深刻な米国の若者の失業…労働市場全体がわずかながら回復しても、若者には何も残されてはいないよう…セネット教授は、米国で若者の抗議行動が見られない理由の一つは、社会よりも自分自身の責任を追及する傾向があるからだと指摘。「米国で心配なのは、ただあきらめてしまう世代がいて、彼らは何者できないと受け止められていることだ」

◇米貧困層 最多に
4618万人 ■ 人口の15%
…米国勢調査局は13日……

『日本経済新聞』

◇揺らぐ世界経済
リーマン破綻3年
欧州、出口遠い複合機
…世界経済は再び揺らいでいる…「新たな金融危機が起こりかねない」…英国のダーリング前財務相は、ユーロ圏の現状に強い懸念…金融収縮、財政赤字、成長停滞による高失業─。先進国に共通する複合危機が、最も難しい形で表面化したのが…リーマン危機後のような経済の大収縮が起きる前に…



■@GAKUTOMO NO.385
執行委員長をしている労働者が総合コースを決意してくれました。職場の仲間を紹介してもらおうと相談に行くと「執行委員長とか言ってるけど、僕もほとんど学習してきてない。本当は僕が学びたい」としきりに「学びたい」という言葉をぶつけてこられます。「組合でいろいろ経験してきてるし難しいことを言うことはできるけど、それの本当の意味とか、なんで労働組合が必要なんかとかわかっていないし、執行委員にも話せてない。基本的なところも含めて学びたい。」と。正直に話されたことが驚きでした。「それならいまからでも学習しましょうよ。仲間を高めることでしか組合を強めることはできないですし、執行委員長自ら基本的なところから学習しても全然おかしくないですよ!」とすすめました。私も初めて労働学校に来るきっかけは同じようなことでした。

その人は、毎年、各部署から選ばれてくる執行委員の仲間を組織する難しさ、たたかいの先頭を担っていく責任など多くの不安を抱えて、大会の議案書も1人で仕上げたとのことでした。

申込用紙を見ると私と同じ31歳。自分と照らして考えても労働組合を背負っていく層は、私たちの世代になってきているのだなと思い、改めて仲間とともにこれまで積み上げてきたものを引っ張り出して高まっていく必要性を感じました。(麦)11/9/13


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●2011/9/14
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『しんぶん赤旗』

◇日本共産党国会議員団総会での
志位委員長のあさつ
……「3代目」にして、中身は自民党とまったく変わらない内閣が誕生した……古い政治をすすめる民主・自民・公明か、それとも政治の土台からの刷新をすすめる……外交といえばアメリカのいいなりになっていればいい。内政は財界の言うとおりにしていればいい。このアメリカ・財界中心の政治にとらわれているかぎり、多少前向きの仕事をやろうとしても、結局古い自民党にもどってしまう。

◇パレスチナ国家承認を支持
英仏独で国民過半数

◇シリーズ 歴史と現代
満州事変80周年
危うい日本政府とメディア
9月18日は……中国国民は「チュウ・イーパー」と呼んで、忘れられない記念日……日本国民には……侵略戦争を開始した9月18日を想起する国民は少なくない。……発言は、東京裁判の判決を否定し、日本の侵略戦争の歴史を否定するもの……国際社会に対する重大な背信……「満州国」は日本が植民地支配をおこなった傀儡国家であることを日中双方の学者が明記……共同歴史研究を提起しした一国の首相が、その「報告書」の成果を否定する政治活動を展開し……正面切って批判、糾弾するマスメディアが存在しないのが日本社会の現状である。満州事変前夜を思わせるような危うい日本政府とメディアの状況……

『京都新聞』

08年OECD31カ国比較
GDP比の公的教育支出
日本3・3%また最下位
私費負担は高水準

『日本経済新聞』

◇米から天然ガス調達
原発代替、安定的に
政府、米に要請へ
年200万〜300万トン

◇デイサービス参入続々
異業種の中小
保育ベンチャー⇒
 幼児施設と一体型展開
学習塾中堅⇒
 認知症向けドリル作成
……日帰りで高齢者に食事や入浴を提供するデイサービスに、異業種の中小企業が相次いで参入している。有料老人ホームなどの介護施設に比べて初期投資が少なくて済み、人員配置の基準も緩い……保育所の開業支援を手がけるグローバルブリッジは……学習塾のジェイドは……介護職向け情報サイトを運営するインターネットインフィニティーは……松村家具センターは……都市部では利用者が集まらず、参入したものの閉鎖するケースも出始めている

◇ギリシャ危機、消せない火種
欧州発「第2のリーマン」か

◇米雇用法案
金融緩和策と調和さぐる
増税復活で財政信認確保
……オバマ米大統領が米議会に12日提出した「米雇用法案」に企業・高所得者層を対象とする増税案を一体化させたのは、財源を明示することで市場に米財政バランスの堅持を印象づける狙いがある……雇用に引きつけた「変化球」と……雇用法案の財源で裏打ちしたのは、FRBとの協調への布石という側面もありそうだ

◇トルコ、エジプトに接近
首相、15年ぶり公式訪問/反イスラエル感情も
中東で影響力拡大図る
∞∞オスマン帝国 中央アジアから移住したトルコ人によって、西部アナトリアに建国されたイスラム王朝(1299〜1922)。単にオスマンあるいはオットマン帝国とよばれる場合もある。オスマンと名のるイスラム戦士(ガーズィ)をリーダーとする小集団として発祥し、第一次世界大戦後に滅亡するまで600年以上にわたって西アジア、バルカン、北アフリカの大部分の地域を支配し、世界史上に大きな足跡を残した。



■@GAKUTOMO NO.385
9月8日付、しんぶん赤旗の主張を読んでいて驚きました。以前から自分が知っていた事柄が、改めてその事柄にふれたとき、違った角度からもみえてきたからです。

「1951年9月8日にサンフランシスコ講和条約と日米安全保障条約(旧日米安保条約)が結ばれてから今日で60年になります。」と。

このことは、知っていたことでした。でも、この二つの条約のつながりがはっきりとみえてなかったと思います。講和条約によって、占領軍は日本からの撤退を求められる。でも米軍が日本に駐留するための法的根拠がいる。それが“(旧)安保条約”。しかも、講和条約が締結した直後、当時の吉田茂首相が単独で調印したのが旧安保。

日本は、形の上で「独立国」になったはずなのに、その直後(その日に)、アメリカの事実上の「従属国」になった、それから60年ということなのです。(ということは、“9・11”は、日本がアメリカの「従属国」になったちょうど半世紀の直後に起こっていた。)

そしてさらに、『見過ごせないのは、占領時代に「アメリカ絶対」の対米従属関係がつくられ、いまもそれが日本政治の「基軸」になっていることです。当時の政府がアメリカに完全に従属することで政治的・経済的な支配権を回復し、強化する道を進んだからです。』と。

文化ゼミナールの第1講義で、望田先生が、ドイツと日本の戦争責任の違いについて語られていたこととつながったように思います。ドイツで戦争責任がきちんとおこなわれ、日本ではあいまいにされた背景の一つとして、ドイツでは戦後復興にあたって周辺諸国と外交、貿易などをすすめるために、戦争責任をはっきりすることが求められていた。しかし日本では、占領軍の主体であり、その後も「従属国」にさせられたアメリカを向いて外交、貿易などをすすめればよかった、と。

主張で指摘されているように、「当時の政府がアメリカに完全に従属することで政治的・経済的な支配権を回復し、強化する道を進んだ」と。戦後直後、戦争犯罪人、戦争協力者などが公職追放されていたが、その解除がすすめられたのもこの頃のこと。つい数年前まで、敵国として戦争し、国民を総動員して推進していた張本人たちが、アメリカと手を組むことで、支配権を回復し、強化する道を進むとは、許せない!いったい日本国民を、自分たちの何だと思っているのだ。しかも、それは今もつづいている…。

最近、つくづく思うのは、例えば、近現代史を学習して、こうした歴史的な事件や事柄は表面的に知ることはできるが、それらが、当時の日本にしても中国にしても朝鮮半島にしても、そこに住む人たちの暮らしにどういう影響を与えたのか、それを見ないといけないはずです。

アメリカや、日本の支配層が、そうしているうちに、どれだけそこに暮らす人々は言葉では表せない苦しみを強いられたことか…。

今も続いている典型として、沖縄の米軍基地や原子力発電所…。そこで暮らし、そこで生活するのは、だれなのか。原子力発電所の労働者、福島第一原発で復旧作業にあたっているのはだれなのか。そうしたところにしっかり目をむけないといけないとつくづく思います。

そして、一番はじめのところに戻りますが、その2011年9月8日の前日、7日、民主党の前原政調会長が、『ワシントン市内で講演し、海外に派遣される自衛隊員の武器使用基準の緩和や、外国への武器輸出を禁じた「武器輸出三原則」の見直しなど、安全保障を巡る一連の課題に積極的に取り組んでいく考えを示しました。』とNHKで報じられていました。しかも藤村官房長官は、「詳細はよく承知していない…」と。

こんなことでいいのでしょうか。与党の政調会長が、アメリカで勝手にこんな講演をして、それを日本政府は知らない(本当はどうかは別ですが)とは。安保条約に調印した吉田首相を彷彿させます。

いったいこの人たちは、日本を、日本人を、どの“道”に進ませようとしているのでしょうか。

私たちが進むべき“道”は、私たち自身が決めるべきです!21世紀の今、問われていると思います。(吉)11/09/13


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●2011/9/13
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『しんぶん赤旗』

◇検証 トモダチ作戦
東日本大震災の救援活動
米519司令部の実戦災害版だった
──太平洋有事519の災害版の実戦>氛汾争版と違うのは爆弾を落としたり、鉄砲を撃ったりしなかっただけ──嘉手納のコウモリネコ′R団は演習に行っていた韓国から地震・津波当日の3月11日には横田へ飛んできた──同コンバットシャドーの部隊が仙台空港の離着陸を可能に──かれらの任務は紛争地での民間空港の奪取と、特殊部隊の投入。それを実際にやってみせた──在沖海兵隊は演習先だった東南アジアから日本へ急行し、4月1日に気仙沼・大島救援のための揚陸作戦を実施──防衛省は救援活動が感謝された余勢をかって──

◇松下政経塾 上
侵略美化教科書推進の卒塾生

◇9・11から10年
世界はどう変わったか
第1部 対テロ戦争 6
パレスチナ侵攻正当化
──米国はイスラエルに多くを与えましたが、その方法は間違っていました。米国はわれわれが追い詰められることを助けてきたのです」

『日本経済新聞』

◇武器輸出三原則 前原氏が「緩和論」
防衛産業に高まる期待
国際共同開発、乗り遅れに危機感

◇離陸する農ビジネス
ネット・金融から人材続々
異業種の発想で開拓
──なぜ、農業が産業として成り立たないのか──

◇経済教室
激動期の政治──試される指導力 上
対外戦略の立て直し急務
安全保障・経済両面で
国際秩序漂流に歯止めを
──問題は、言葉を裏打ちする行動の欠如──いかなる世界政治の課題についても、一定の方向性に基づく継続的な取り組みが十分なされたといえない──多角的協調外交とは、リーダーシップをとらない外交の別名になりつつある──G20会合が定例化したことは進歩だが──今秋から来年にかけて国際秩序の運営に関しては、米国の役割は形式的にも大きくなる──より長期的な国際秩序を想定するとき、中国の指導者交代も重要な意味を持つ──国内政治の安定──第2に、消費税増税──第3に──第4に──第5に、自由貿易に向かう姿勢が鮮明にすべきである


学習会館の前の縁石の間から

■@GAKUTOMO NO.384
最近、クラスでお店屋さんごっこをしています。まだ子どもたちと作ったのは、サンドイッチとおにぎりしかありませんが、商品を並べて厚紙製のお金と牛乳パック製のレジがあれば、もうノリ気な子どもたちです。時々、ハムサンドを注文すると「3万円で〜す」とべらぼうに高い料金を支払うことになりますが、リアルな生活が見える場面も。

例えば、おにぎりを作ったときには、「梅干しいれよう、梅干しの赤ちょうだい」「鮭おにぎり作ろう」「コンブがいい!」と具も色々入れます。その中に、「カレーのおにぎり」「たまごが入ってるやつ」などの具を入れる子・・・あ〜、コンビニおにぎり、あるね。

またある日は、自分たちで作った商品とは別に、レジのすぐ隣に長細い積み木を積んで並べて「チューイングガムはいりませんかー」と盛り上がっていました。あ〜、レジの横にあるある!

また話は変わりますが、先日、学生の人形劇を観る機会がありましたが、舞台を照らすライトがついたり消えたりする度に「節電!」「電気の無駄遣いや!」と子どもたち。

苦笑・・・でした。大人の“思い描くもの”を、現実でもって崩してくれる子どもたちの姿です。リアルさにハッとします。

「多くの要因で子どもたちは成長する」。大人の価値観や、社会の価値観が、子どもたちを通して見えてきます。保育士は何にどう働きかけなければいけないのか。社会を深く広く捉えることなしに、子どもたちを「ありのままに」みることも「育てる」こともできません。・・・と書きつつ、子どもたちのように、リアルさでハッとさせるような@GAKUTOMO書きたいな〜と反省。(蓮)2011/09/12

◎知らず知らずに保育士の価値観で見てしまい、思い込んでしまう。「世界の本当の姿に接近するためには──自分自身が、予想をこえたどんな問題、どんな事態にぶつかってもたじろがず、現実の世界を「あらわれるままの姿」でとらえることを可能にする方法──世界を認識する弾力ある柔軟な方法──をもたなければなりません。」不破哲三著「マルクスは生きている」平凡新書  ……もっと磨きをかけなければなりません。重大性をきちんと判断し先送りせずやりあげる姿勢……このホームページでやっているキリトリ≠ヘあとでやろうとしても、どんどん情勢=現実はすすむわけですから、取り返しは難しくなります。(む)


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●2011/9/12
【新聞を読もう! 独断と偏見でキリトリ】
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今日は新聞が休みです。


『月刊 経済 NO.188 2011/5 』

◇『資本論』はどのように形成されたか 1
日本共産党社会科学研究所所長 不破哲三
マルクスによる経済学変革の道程をたどる

──マルクスは、『資本論』で、強力な科学的世界観の基礎の上に、独自の科学的方法論を駆使して資本主義経済を全面的に分析し、科学的社会主義の経済学を築きあげました。

──古典派の経済学者たちの理論的遺産を徹底的に研究し、そこから価値あるすべてのものを批判的に摂取するとともに、彼らの誤りは、それをもたらした方法論上の弱点や資本主義経済体制の絶対化という基本姿勢を含めて綿密に批判するという長い道程を経て到達したもの

──その意味では、マルクスの経済学は、多くの変革と飛躍を伴っていたとはいえ、古典派経済学の正統の、そして発展的な継承者とみることができます。マルクスが、古典派経済学を「経済科学」の先行者として扱い──「科学的経済学」と呼んだのは、その理論の継承性を意識して敬意の表明と──

『月刊 経済 NO.189 2011/6』

◇『資本論』はどのように形成されたか 2
日本共産党社会科学研究所所長 不破哲三
マルクスによる経済学変革の道程をたどる

 恐慌の背景に過度の投機などなどの事情があることは、世間では誰でも知っていることであって、そのことを発見するためには、議会の委員会を待つまでもないではないか。

 「問題はむしろ次の点にある。すなわち、すべて現代の工業的国民のあいだで、人々が、きわめて見えすいた幻想にまどわされて、いわば周期的に自分の財産を手ばなす発作にとらえられるのは、しかもI〇年ごとにくりかえされるこっぴどい警告にもかかわらずそうなるのは、いったいなぜであるのか、ということである。ほとんど規則的に、一般的な自己幻惑、過度投機と仮空信用のこうした時期を再生産する社会的諸事情は、いったいなんであるか?」(全集I542〜543)。

 ここで提起されているのは、恐慌の可能性とか根拠とかいわれている問題だけではありません。資本主義経済が、なぜ周期的に過度投機(現代風にバブルと言い換えてもよいかもし
れません──不破)を引き起こし、恐慌という破局への道をたどるのか、という問題です。


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●2011/9/11
【新聞を読もう! 独断と偏見でキリトリ】
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『しんぶん赤旗』

◇連載
9・11から10年
世界はどう変わったか
第1部 対テロ戦争 5
ウソだった戦争の口実
──開戦から8年あまり、いずれもウソだったことが──9・11テロの衝撃とフセイン政権の危険性≠ニいうすでの存在していた先入観とが結合──9・11後の世界の課題は、単に起きた攻撃に反応することだけでなく、将来の攻撃を予防することにある──

『日本経済新聞』

◇中外時評
9・11が問う歴史の見方
「傷痕」隠さず 開かれた国に
──歴史に傷痕──。こんな言葉が頭に浮かぶ。世界に衝撃を与えた米同時テロからきょうで10年。──実は「もう一つの9・11」がある。世界で初めて民主的なてつづきで生まれた社会主義政権、チリのアジェンデ政権が、軍事クーデターで倒れた日だ。空爆を受けた大統領官邸でアジェンデ大統領が「歴史が彼らを裁くだろう」と演説し自殺した日だ。38年前のことだ。──チリのクーデターは、中南米諸国で米国への警戒感や反発が根強い一因でもある──歴史と正面から向き合おうとすれば──1週間後の9・18は満州事変から80周年──

◇「カダフィ後」見据え
リビア石油利権 争奪戦
国民評議会とパイプ作り
軍事介入批判で危機感

◇内需産業も大航海時代
アサヒ オセアニア
ユニ・チャーム ベトナム
M&A活用、円高追い風
グローバル人材の育成課題


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●2011/9/10
【新聞を読もう! 独断と偏見でキリトリ】
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『しんぶん赤旗』

◇前原氏の武力行使発言
親米タカ派で自民と共鳴
──「自衛隊とともに行動する他国の軍隊を防衛できるようにする」と発言したことは、他国の軍隊と自衛隊が共同で武力の行使を行えるようにすることを意味すし、憲法9条に真っ向から反するもの──前原氏は」親米タカ派として知られ──派兵恒久法でも協議が進む可能性──さらに民主党は野田新政権発足を受けて、改憲原案の審査権限を持つ衆院憲法審査会の会長に──恒久法策定と明文改憲へ向けた憲法審査会始動という、憲法破壊の二正面作戦が強まる危険は軽視できません。

◇連載
9・11から10年
世界はどう変わったか
第1部 対テロ戦争 4
米で「忘れられた戦争」
──追い詰められたアルカイダを救ったのは「イラクと戦争するという米政府の決断──アフガンでは派兵された米兵をめぐりさまざまな悲劇──

◇米大統領
雇用対策で新法案
減税・インフラ整備を
28万人の教員採用拡大も

『日本経済新聞』

◇舞台はサハラ砂漠以南
アフリカ投資 欧米勢が加速
ネスレは3件で890億円
──欧米消費財大手がサブサハラ(サハラ砂漠以南)のアフリカへの投資を加速している──職員最大手のネスレ(スイス)は──飲料大手ハイネケン(オランダ)は──自動車大手でも、GMが──アフリカ諸国の購買力が高まる背景には、資源高で外資収入が増えているという事情──

◇データ解読
中国系ファンド
日本企業の大株主に
「狙いは?」当惑の声も
──中国の政府系ファンドと見られる投資家が日本株を買い増している──中国の政府系ファンドと目される「OD05オムニバス」が



■@GAKUTOMO NO.383
週明けの月曜日。「先生、昨日大変だったんです」と、あるお母さんから話しかけられました。

話を聞くと、子どもが頭を切るケガをしたとのこと。見ると、その子の後頭部にはガーゼが貼ってありました。でも、お母さんが「大変だった」と言ったのは、ケガをしたことだけではなかったのです。

ケガをしたのは日曜日の夕方。出血もあり、傷も小さくなかったため、かかりつけのA病院の救急へ走ったそうです。でも、「内科医しかいないから見られません。他の病院へ行って下さい。」と言われ、大きくて設備の整ったB大学病院へ。外科の先生がおられ、やっと診てもらえると思っていたら、「頭の傷は脳外科で診てもらう方がいいです」と、さらに他の病院へ行くように言われたそうです。車でC病院へ行き、脳外科の先生がいると聞き、ほっとしたのも束の間。救急車が到着し、脳外科の先生は緊急の患者さんにつきっきりになり、1時間待っても手が離せず診てもらえなかったそうです。最終的には、出血が止まっており、傷もそれほど深くなかったため、看護師さんに消毒してもらい、次の日に念のために脳外科を受診するように言われ、帰ってきた、と言います。

幸い、その子の傷は大したことはなく、保育園でも元気に過ごしていましたが、もしも一分一秒を争うようなケガだったら…と考えるとゾッとしました。

医師不足は年々深刻になっていると聞きます。労働学校を受講していた助産師さんが「産婦人科の医師は特に少なく、36時間ぶっ通しで働くのも当たり前。横で働いていて、この診断で大丈夫なのかなぁ…と不安になることもある。そんな状態で正確な診断ができるって思えないでしょ?」と話していたことも思い出しました。

“安心して生活したい”、それは人間として当たり前の願いです。そうできたらいいと思っている医療関係者も少なくないと思います。しかし、そうするためには絶対的に医師や看護師が足りないのです。その状態で24時間の受け入れ体制を整えるには、医師や看護師の長時間労働でしか解決できないのが現状。医師や看護師も同じ人間であり、労働者です。

働きかける相手は、病院だけでなく、国や自治体など行政を忘れてはいけません。医療系の学校は他より学費も高く、通える人は限られてしまっています。それも医療関係者不足につながっているのではないでしょうか。なぜそこにお金がかけられないのか。人の命を守ることより大切にしたいものは何なのでしょうか。

日々起こる色々な問題。その根本には何があるのか。しっかり見極められる目を磨かなければなりません。2011/09/08(螢)

◎「働きかける相手は、病院だけでなく、国や自治体など行政を忘れてはいけません。」重要です。行政の動きは住民自治の到達度によって変わります。自治とはなんだったか。労働学校で学ぶ科学的社会主義とはなにか。重なるのではないでしょうか。芦田講義第1回目をおさらいしてみてください。

エジプトでも、中南米でも、日本でも、「人間を手段としでなく目的とした」住民の活動が変革の力に。「問題は、社会主義的変革をめざす力の状態にあります」これは、不破著「マルクスは生きている」の一節です。「力の状態」を私たちはどう見るのか、どう養成するのか、……問われています。(む)


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●2011/9/09
【新聞を読もう! 独断と偏見でキリトリ】
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『しんぶん赤旗』

◇王女が汚職批判
サウジ王家 ブログに波紋
──コラムニストとしても知られる王女

◇正規教師増やせ
ケニアで教員スト
──ケニア全国教員組合──加盟する20万人が教室をさり、政府が要求を受け入れるまでストを続ける──隣国ウガンダでも──

◇中国 肥満進行 西洋の3倍
共産党機関紙・人民日報によると、成人以上の肥満傾向はますます強まり──自転車や徒歩が中心の生活スタイルが自転車に変わったことなどが背景──

◇連載
9・11から10年
世界はどう変わったか
第1部 対テロ戦争 3
アフガンの再建見えず
──これまで比較的平穏だとされていたウルダク州やロガル州で最近、急速に治安が悪化している──

『日本経済新聞』

◇金の虚実
ケインズは よみがえるか
──世界銀行のゼーリック総裁は、金を通貨価値や物価を測る指標とする新しい通貨体制の構築を提言した。提言は「現代のバンコール」ともささやかれる──

◇中国とコスト差縮小
パソコン生産 国内回帰
富士通
輸出を3倍に
ソニー
高品質が強み
──中国の製造業の人件費は過去5年に2倍に高騰。──富士通は──すべて人手に頼っている組み立て工程の約3割を多機能ロボットに置き換え、人件費を3割削減。──ソニーは──外資の日本ヒューレット・パッカードも8月から日本で販売するノートパソコンの生産を中国から日本に移管した──



■@GAKUTOMO NO.382
『資本論』の学習を始めてもう何年になるのでしょう。十年以上にはなります…『資本論』に限らず、科学的社会主義の学習を始めて、そのような歳月になりますが、2011年の今、やっと今まで学習してきたことが、“結びつき始めた!”と感じられるようになってきている(そう思っているだけかもしれませんが…)と思っています。

今まで、“何でこんな古い文献で学習するだろう?”“何で…それで…?”という疑問が、常にあったように思います。

ここ数日、139期の仲間と、139期で学習したことを振り返っています。139期では“資本の世界はどんな社会か”ということで、“商品とは”から始まり、“貨幣とは”、“資本とは”、そして、“資本のもうけはどうやって生まれるのか”などといった講義が展開されました。

今までの私も、“商品とは…価値と使用価値から…”や、“もうけがうみだされる仕組み(搾取)”といったことの“理解”(自分の解釈で)はしていたように思いますが、今回、自分の中での発見として、それらがなぜ『資本論』ではその順番で書かれているのか、一つひとつの“結びつき”や、現代日本の資本主義との重なり、その他社会で起こっていることの“結びつき”など…そうしたものが、関連してみえてきているように思えて、ハッとさせられるのです。⇒この“感動”をどう表現していいかわからないし、自分の文章力で表現できないこと、伝えられないことがくやしいです。

例えば、“搾取”の仕組みだけを知ることはできていたかもしれません。でも、“だから、どう…”ということは見えてなかった、もしくは、関連する言葉は知っていてもそれらが“結びついて”いなかったように思います。

“搾取”を今回学び、痛感したのは、“資本と労働の力関係”が深く結びついていると思いました。

現代において“8時間労働”が法律でも決められているが、人類の歴史をみてそれはけっして当たり前ではないのだということ。それは、歴史的に勝ち取られてきたものだということ。だから、現代でも“資本と労働の力関係”で“労働”の側が弱いところ、つまりは(日本で)労働組合がない職場は、労働組合がある職場と比べて、労働時間、労働環境はどうなのかということ。

“人権”“平和”“民主主義”といったことも、“力関係”によって、それらの歴史は前に進められたり、逆流がおこったり…憲法9条改悪なんってどういうこと!

一人の労働者が、例えば、サービス残業をさせられているとして、それを「仕方がない」「みんなそうだから」…なんて思ってしまうということは、労働者・国民が命がけで勝ち取ってきた権利を、資本の側に譲り渡してしまっているのではないか、そんなことを労働者がしていいのか!

そして、生産手段(原料、工場、機械など)を資本家が所有しているということで、それらと労働者の労働力を使い、もうけをうみだそうとする。この時、労働者に一日分の価値の給料を払うのだから、一日何時間働かすかは、資本の勝手気ままにされてしまう…。

その上、機械化をすすめることで、それまで労働者がやっていたこと少なくして、労働者の首を切る…。

でも生産手段(原料、工場、機械など)が社会化されたら、どうなるのか。

それは、「マルクスは生きている」のp82にも書かれていた…。

文章としてまとめられていませんが、今、私がここでいいたいのは、“搾取”についてのことでなく、今までバラバラにしかとらえられなかったことが、ようやっと“結びつき始めた!”ということなのです。

言葉を知っていても、そのつながり、結びつきがみえないと、“だから…”“なんで今ここでこれを学ぶのか!”ってことが、つかめないのだと思います。(私は時間がかかりすぎていると思います。)

でもそれは、学習しなければ、積み上げなければ、みえてこないことだと痛感します。

139期で『資本論』を学習したことで、労働学校をすすめる仲間に「学習できたらしたほうがいいよ」なんていう言い方はできなくなりました。「今、せなあかんっ!」という気持ちを込めて、相手に応じた言葉になっています。

労働学校は、誰かのためにあるのではない、労働者みんなの学校だと思います。労働学校でそのことを学べたのなら、まだ知らない仲間に伝えることが学んだものがやるべきことだと思います。

“資本と労働の力関係”で“労働”の側の力を強めないと!そのために何をすべきか、簡単に答えはでます!

学習会館でじっとしている時間はもったいない!対象者へ語りに走れ!街ゆく労働者へ語れ!

自分も含めて、“目を覚ませ!”(吉)11/09/08

◎マルクスが切り開く理論の神髄に触れると、爽快な青空がひろがる、君の舞台が……。本当の学習が始まるのだ。(む)


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●2011/9/08
【新聞を読もう! 独断と偏見でキリトリ】
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『しんぶん赤旗』

◇生活保護受給 申請の7割
被災者 震災後5ヶ月で

◇旧安保条約調印60年
今なお 深刻な被害
低空飛行 各地で最多
夜間騒音 沖縄で最悪
米兵事故 不起訴例も

◇南米ペルー・ウマラ政権
資源乱開発ストップ
先住民の意見尊重
──「事前協議法」を公布──大統領は、今回の法律の実現を、先住民に対する「歴史的な債務」を支払うものであり、新政権にとっても「重要な一歩だ」と指摘──

◇連載(2011/9/7)
9・11から10年
世界はどう変わったか
第1部 対テロ戦争 1
「これは戦争だ」として、軍事対応を突出させ──アフガニスタンへの報復戦争を開始──「敵か味方か」と、二者択一を迫りながら

──その残虐さは、国際世論と、国際条約の双方から非難をうけることに──アフガン戦争後、米国各地の平和団体を統合し結成された「平和と正義のための連合」

──二つの戦争へと突き進んだ際の先制攻撃戦略は見直しを迫られ、基軸通貨米ドルの地位が揺らいで──米国一極支配から、多極化への流れが目立って──

◇連載(2011/9/8)
9・11から10年
世界はどう変わったか
第1部 対テロ戦争 2
振り回されるアフガン
──「勝手に攻めてきて、勝手に復興を初めて、都合がわるくなったら勝手にさっていく」──現地に住むアフガン人の知人がこう憤る声──ムジャヒディンがパキスタン情報部を通じ、米国の資金援助を受けたいた──しかしソ連の撤退と同時に、米国も支援を停止

『日本経済新聞』

◇日米安保・講和条約から60年
同盟立て直し野田政権急ぐ
TPP参加判断が試金石
試される首相の力量
──台頭する中国軍への対応が日米同盟の重要な役割に

◇世界経済フォーラム調べ
日本の競争力 9位に低下
政府債務は最下位 142ヵ国・地域中

◇企業ブランド調査
グーぐル、2年連続首位
スマートフォン向けOS評価
2位はパナソニック

◇エマニュエル・トッド氏
「アラブの春」の社会的背景
識字率上昇・個人が自律
──「アラブの春」について、識字率の上昇などから必然的に発生した社会の変革との見方を示した。──背景にあるのは社会変革であり、イスラム教とは関係ない──チュニジアでまず革命がおきたことに驚きはない

◇欧州、増税相次ぐ
付加価値税上げ■富裕層に課税
財政再建アピール 歳出削減、手詰まり
──フランスやポルトガルは富裕層に対する特別課税──富裕層への課税の動きは米投資家のバフェット氏が8月中旬に高額所得者への増税を訴えたことで火がついた。これに呼応するように、仏ロレアルの創業者一族で大富豪のベタンクール氏やドマージュリー最高経営責任者らの仏の富豪ら16人は連名で仏誌に寄稿し、政府に対し富裕層への増税を要請──イタリアはフェラーリのモンテゼーモロ会長が伊紙に対し、高額所得者は政府の債務問題に貢献すべきだ、などと語った。



■@GAKUTOMO NO.381
午前中だけ「東山母親大会」に参加してきました。講演のテーマは「人体に影響は?子どもに影響は?〈原発事故を考える〉」講師は小野英樹さん。70人ほどの参加で小さな会場の席は、ほぼ満席だったように思います。ほとんどが女性で数人男性が来られていました。講演は「被ばくとは何か、シーベルトとベクレルの違い、食べ物に含まれるセシウムの程度やそれが人体に与える影響」など具体的な中身が主でした。

講演を聴きながらまわりを見てみると、熱心にメモを取り、原発事故の規模の大きさにため息や驚きの声が上がったりしています。質問も途切れることなく手が上がり、「千葉から非難してきています。子どもにもう何を食べさせていいかわかりません。どうしたらいいですか」「なぜ政治家は自分の子どもや孫が将来生きていけなくなるかもしれない状況になっているのにまだ原発をやめようとしないのですか?!私たちは何をしたらいいんですか?!」と切実なものばかりでした。

東山母親大会に集う女性は、決して活動をしている人ばかりではありません。ただ「どうしたら子どもを守ることができるか」という思いで学びに来られているんだと思いました。しかしそういう小さな一つひとつの思いが大きな運動の原動力になっていくんだろうなと、この間の経済学ゼミナールや21セミ募集で感じています。科学的社会主義の立場に立っていない人やそういう政党がなくても、“人間の営みと原発は相いれない”ということに気づき運動を起こす人はいます。そういう実際を見る必要があるんだと。そこからどう運動の法則を引き出すかということが活動家の見るべき視点だとも思います。(麦)11/9/7

◎「自然成長性」を過大にも過小にもみないでありのままにみる態度が必要。(む)


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●2011/9/07
【新聞を読もう! 独断と偏見でキリトリ】
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『しんぶん赤旗』

◇乱調 世界経済
識者は語る
静岡大学教授
鳥畑 与一さん 下
「市場原理主義」決別を
──財界を中心に、東日本大震災をも「千載一遇のチャンス」(野田佳彦新首相)として利用する姿勢が復興計画の政策過程でもあらわでした。──今、明らかなのは、この「全球一体化」がもたらした危機の深化──「労働から資本への所得と富の移転が資本主義を自己破壊させる」というマルクスの指摘は正しかったとして、経済的格差是正に焦点をあてた政策転換を提起

──いわゆる「デバレッジ」と呼ばれる信用収縮が先進国で進行しています。借金ではなく、所得の増加に基づく需要の創出への転換が必要──ドル体制の行き詰まりが日本経済に集中しています

──異常円高は、「基軸通貨ドルの補完」を名目にした不安なドル資産の受け皿としての円の国際化の推進と国民経済を犠牲にした競争力強化が生み出した悪循環の結果──

『日本経済新聞』

◇欧州不安 再び市場混乱
ギリシャ支援に暗雲
スイス、無制限介入
──欧州経済への不安が再熱し──債務危機に陥ったギリシャが金融支援を受けられなくなるとの懸念が台頭。イタリアなどの国債や通貨ユーロにも売り圧力が及ぶ──G7の一角を占めるイタリアも似た信用不安を抱える──

◇英国戦略研 11年版「戦略概観」
「米、介入主義終わる」
安保の勢力図 新興国シフト指摘
──米国が01年の同時テロから10年を経て、世界の地域紛争への介入主義を終えつつあると指摘──新シルクロード──。戦略概観がそう表現したのは中国やインドなどアジアとペルシャ湾岸の中東の交流──国際問題の対応は──複数国による解決が必要──現状は米国が唯一の超大国としてルーダーシップを発揮した時代から、関係国が必要に応じて連携して対処する枠組みへの移行期にあると──


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●2011/9/06
【新聞を読もう! 独断と偏見でキリトリ】
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『しんぶん赤旗』

◇パレスチナ国家承認問題
米が議題化を妨害
国連総会をまえに

◇乱調 世界経済
識者は語る
静岡大学教授
鳥畑与一さん 上
危機の根源に放任主義
──「有効策は尽きた」のではないか─。リーマン・ショック以降の戦後最大の経済危機を前例のない金融緩和と財政支出で切り抜けた欧米諸国が追い詰められています。──いわば投機の暴走が生み出した損失を引き受けた国家財政が投機の標的となり、財政再建という名の下に損失の国民転嫁が進められ、経済停滞を深刻化させるという皮肉な結果──市場原理に基づくグローバル化こそが危機の根源

◇厚労省研究会が判断基準
業務委託や請負で働く人
労組法上の「労働者」か

◇焦点 フォーカス
「慰安婦」再び日韓問題
「韓国」怠慢の政府に違憲判決

◇続 子どもと「貧困」
村山 祐一(帝京大学教授)さんに聞く
「育てる」が「預かる」に
──常勤の保育士を雇用するよりも、安上がりな、労働基準法の規制を受けない5時間以内のパート職員が増えるでしょう。職員を園に定着させるという発想がうすれ、就学までの6年間を見通した保育は困難に──子どもは時間単位に預けられ、日によってまちまちの顔ぶれ──大事なのは、どの子にとっても保育そのものが変質するということ──子どものことを集団的に話し合う時間や条件が奪われたら、保育ではなくなってしまいます。「育てる」のではなく「預かる」──

◇サッカー日本女子代表とスポーツ報道
山本教人
伝統的な女性像に収まりきれない
人間としての勇気・美しさ
──多くの研究が、メディアによって報じられたスポーツは、支配的なイデオロギーと調和するような信念、価値を負わされていると指摘──「なでしこジャパン」をめぐる報道でも──鮫島彩選手の走り──澤穂希キャプテンの──フォワードの永里優季選手は──ときに古くさいと感じるほどのジェンダー・イメージがスポーツ報道において再現されることがある──「なでしこ」の名称そのものが──いずれにせよ、これらは彼女たちを伝統的な女性観の「内側」に留め置くための努力と読むことができよう──男/女という枠組みを乗りこえた人間としての「存在感」や「勇気」、「たくましさ」や「優しさ」、「美しさ」「思いやり」……

『日本経済新聞』

◇BRICS 足並み乱れ
シリア情勢・IMF人事……
ロシア・中国──
国益優先で独自路線
──ブラジル・インド・南ア
「民主3カ国」が連携

◇リスク回避 鮮明に
NY金1900ドル台
米雇用低迷で再び資金流入

◇一目均衡
鏡に映っテロ後の10年
──「世界的な景気下揺れは長引く。何しろ米国の消費がふるわないのだから」──世界の国内総生産の4分の1を占める米国。消費は米GDPの7割なので、米消費だけで世界の成長の2割弱を担う──世界を支えてきた米国の力の衰えは隠せない──謙虚さを欠いて招いたツケは、巨額の景気刺激策で払った。だが、最上級の格付けを失いつつある今、打つ手にも限界が見える。──世界は「米一極後」への対応を模索し続けた。日本が取り残される危うさは、日々高まっている

『京都新聞』

リビア 原子炉施設 職員ら自衛
IAE 連絡取れず



■@GAKUTOMO NO.380
「職場の仲間を人間としてとらえること」が自分の課題だいうことが、この間あらためて浮き彫りになっています。左京東山で活動してずいぶん経ち、職場の仲間と話せる関係ができてきて、講座への受講もしてもらえるようになってきています。しかし受講は決意してもらったものの、連続講座では後半にほとんど参加がつくり出せていないのが現状です。

そういう状況をつくり出している原因は何なのか。職場の仲間の問題意識に原因があるのか・・・違いました。それこそ自分が「職場の仲間を人間としてとらえていない」ということそのものだということに気づきました。仲間がその講座やセミナーの中身をどこまで掴んで、どこまで積み上がったか、その人がどれだけどんな影響を受けたのか、そこに自分があまり関心をもっていないことです。いわば一番重要な“中身”の部分が抜けていたと思います。そこが「職場の仲間を人間としてとらえること」なんだと、いまさらながら再確認しました。

そういう視点は自分の仕事(保育)でも同じことが言えると思います。一つひとつの取り組みで、できた・できないじゃない。そのなかで子どもが何を感じ、一人ひとりにどんな影響を与えたのか、そういう点に注目する保育士であることこそ、いま重要なんだと思います。あらためて浮き彫りになった“課題”をとらえて活動も仕事もがんばっていきます。(麦)11/9/5

◎重要な気づきです。昨日から連載の「続 子どもの貧困」をじっくりと読み取ってください。あと一歩だと確信しています。(む)


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●2011/9/05
【新聞を読もう! 独断と偏見でキリトリ】
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『しんぶん赤旗』

◇40万人、物価高に抗議
公正なイスラエルを
主要都市で「史上最大」規模
──抗議運動について中東各地で起きている「民衆パワー」と同様の自然発生性と運動の広がりを指摘する見方もでています──

◇CIAが拷問代行要請
04年 リビアにテロ容疑者移送

◇アフガン 空爆犠牲者遺族が提訴
独政府に賠償請求

◇続 子どもと「貧困」
村山祐一さん(帝京大学教授)にきく
もうけを生むしくみ
──「新システム」と現行制度のもっとも重要な違いの一つは、お金の流れ──現行制度では──「新システム」では──園はつねに保護者がいくら払えるかということを気にするように──もう一つは保育園の認可制度が指定制度に──明らかに、もうけ本位の企業を保育産業に参入させて、利潤を吸い上げることに──もうけの源泉となるのは税金からの給付──

『日本経済新聞』

◇クイックサーベル
セルフレジ「使っている」31%
接客とのバランス必要

◇経済教室
エコノミック トレンド
大竹文雄 阪大教授
「7人に1人が貧困」の虚実
計算の方法で相違も
子どもの対策強化が焦点
──「個人の怠惰が原因」と考える人は、欧州では20%以下の国が多いが、日本では約40%存在──人々が所得の相対的な大きさから幸福や不幸を感じるのであれば、相対的貧困率を政策指標にすることは正しい。


日本経済新聞に掲載された「宣伝会議」の1頁全面広告

■@GAKUTOMO NO.379
祖母が亡くなり、十数年ぶりに母の実家へ帰りました。島根の山の中にある小さな町です。緑の風景の中に赤い瓦の屋根、懐かしい風景でした。そこに住んでいたわけではありませんが、“ふるさと”というと、ここの風景が頭に浮かびます。

その土地の習わしで、お葬式は地元の自治会が主催するそうです。そしてお葬式の後、親族が自治会の方々を振る舞う会があります。そこに住む人と人との自然な結びつきを感じました。

暮らしの豊かさも感じました。豊かさと言っても、モノがたくさんあるというようなことではありません。食卓を囲みながら、「これは○○(叔母)が漬けた漬け物で、この地方の気候だからできる味」「伝統的な作り方で△△のおばあちゃんのところで3年間教えてもらって初めて漬けたぶんじゃ」とか、真っ赤なトマトは「☆☆の農家さんから直接買ってるんよ」とか、牛肉も「◇◇(地元)の肉でこれがまたうまいんじゃ」とか、「梅干しつけたの持って帰る?」とか・・・叔父が次々誇らしげに話してくれました。

人と人がタテにヨコにつながりあって、温かい。そういうコトを誇りに思い、守るため、地域に根ざした自覚的な仕事もされていて、力強さも感じます。

福島にも“ふるさと”があっただろうと思います。自慢のお米、自慢の魚、自慢の特産品・・・。そしてなにより、そこに住む人と人の結びつき、暮らし、伝統・・・。「原発さえなかったら・・・」の言葉に込められた怒り、悲しみ・・・その深さを、“ふるさと”の温かさに触れて、改めて感じました。 “ふるさと”をこそ、再建しないと。(蓮)2011/09/04


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●2011/9/04
【新聞を読もう! 独断と偏見でキリトリ】
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『しんぶん赤旗』

◇米就業者 伸びゼロ
8月
失業率9・1% 高止まり
──この発表をうけて、「政策上の不作為が深刻な危機をもたらしている」との批判が出ている。──米経済がふたたび景気後退(リセッション)入りするとの懸念も強まり──

◇いまメディアで
新政権に「翼賛」のススメ
消費増税先送りするな
──消費税増税など財界が熱望する悪政の実行を迫る論調──各紙が着目したのは、復興増税の必要性を訴え、消費税率の10%への引き上げ方針の具体化を唱えた野田氏を民主党が代表を選んだこと──もう一つの特徴は、──民主、自民に違いはないのだからいっしょにやれ≠ニいうのは、「二大政党」づくりをあおり、自民、民主の競い合いを演出してきた大手メディアの論調の破綻です。──財界のとって消費税増税は、大企業の税と社会保障の負担を軽くする財源づくり──まるで悪政推進の「共同社説」を掲げ、権力監視のメディアの役割はどこへいったのか

◇大衆紙2紙を直接管理下
中国共産党──

◇シリーズ 原発の深層
第1部 原発マネー 4
暴力団が作業員集め
──原発マネーは、その力で差別を増殖し、暴力団の介入してしまいます。──高浜町では、原発に反対する人への嫌がらせが日常茶飯事──巨額マネーがうごめく原発には、闇の世界の住人たちが群がります。──仲介には暴力団が──

『日本経済新聞社』

◇政官民で「国家戦略会議」
首相方針 経済財政司令塔に
日銀・経団連首脳ら参加
──新内閣の経済財政運営の目玉として首相直轄の「国家戦略会議」を新設する方針を固めた。

◇中外時評
もうひとつの「大正百年」
いまこそ「明治」を超えるとき
──日本をわずか40年ほどのうちに近代国家に変貌させた、明治という時代。──かの「坂の上の雲」など華々しく描きあげられてきた明治と、戦乱と復興のドラマに満ちた昭和のはざまで、大正はひどく影が薄い。──輝ける明治の終焉からの1世紀は、その喪失感を埋め合わせようとしてきた歴史だと──いかにバージョンアップしていうかという命題がそこにはあった

──焼け跡から戦後復興と高度経済成長をなし遂げたダイナミズムもまた、明治国家の成功物語を再現したいという意識に裏打ちされていたに違いない。──敗戦国日本だが、そうした情念はなお命脈を保って──明治以来の中央集権システムがうまく機能したことも忘れてはならない。

──明治の国づくりを祖型に、繰り返しつかみ取ってきた成功。それゆえに、時代が大きく移ろい世界が変わっても、その呪縛を容易には解けなくなったのかもしれない。──そんななかで襲いかかった東日本大震災が、いよいよ旧来の「常識」に転換を迫っている。──いま一度、震災後の時代こそが生む可能性に望みをつなぎたいものだ。

──社会の新しい担い手が浮かび上がった。上からの号令をかける旧来のものごとの進め方とは違った、成熟国家の像をそこに見て取りたい──


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●2011/9/03
【新聞を読もう! 独断と偏見でキリトリ】
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『しんぶん赤旗』

◇乱調 世界経済
識者は語る
横浜国立大学教授
萩原 伸次郎さん 下
回復軌道に乗れない米
──米国経済は現在、経済危機後、順調な回復軌道にのっていません。──21世紀に入ってからの米国の景気高揚は──企業の固定資本投資や米国の輸出の拡大によって形成されたものではありません──投機に酔った米国経済は──財政赤字削減を叫び続けるティーパーティー勢力が拡大し──

◇シリーズ 原発に深層
第1部 原発マネー 1
「一億ずつ頂いた」
──市の製造業は、事業所数が半減した──原発マネーに依存する人たちの考え方も、荒廃していきました。──その推進者たちの人権感覚だけでなく、金銭感覚も麻痺させます──

『日本経済新聞』

◇返済猶予後の倒産増加
1〜8月、昨年の1年間の1・7倍 民間調査
支援策の効果薄れる
震災関連倒産 300件超える
──返済猶予を受けたにもかかわらず、倒産する企業が増え──2011年1〜8月末までの累計では10年1年間の1・7倍。資金繰り支援の効果が薄れ始めており、今後の企業倒産の増加を予想する声も多い。──応急的な資金手当で生き延びても需要が回復しないまま倒産に追い込まれる企業が増えている。──大震災以後に発生した関連倒産の件数は──

◇新興国、汚職対処に苦慮
ネット普及で監視の目/政権批判警戒
──ブラジルやインド、中国といった新興国が汚職への対処に苦慮している──権利意識を高めた国民の公権力への監視の目は厳しさを増す──

◇米雇用、長期低迷も
景気対策、議会協議が壁
──8月の米雇用統計は深刻な雇用情勢を改めて映し出した──オバマ大統領はテコ入れを急ぐ構えだが、政策の実現にむけた議会調整は難航する見通し──米国は財政、金融両面で政策の発動に制約を抱える局面に──

◇苦悩する アメリカ
終わらない戦い 下
変わる国防の姿
戦争の前線 見えにくく
──「米同時テロ以降、米国の国防戦略は根本的に変わった」。米戦略国際問題研究所のコーズマン上級研究員──テロとの戦いは「軍対軍」ではないゲリラ戦が中心で、「非対称の戦い」と呼ばれる──分散した小さなターゲットを効果的に攻撃する能力が重視される。──戦闘現場も変わった──「見える戦争から見えない戦争に」──戦争の実態が大きく変わりつつある背景には、米国に大規模な地上軍を投入した戦闘作戦を展開する国力がなくなって──オバマ氏が提唱する「核なき世界」も、平和追求という題目の裏に、5兆ドルを費やしてきたと言われる核保有コストが「お荷物」になっている事情も大きく働く──



■@GAKUTOMO NO.378
先日、宇治の仲間に会いにバイクに乗り、まずは観月橋を目指して走っていました。しかし出発前に地図を見たものの、うろ覚えだったのでたどりつけず、たぶんこの方向..と思って進んでいると、思いがけず以前に通ったことのある道に出ました(それも、想像とは真逆の方向から)。たまたま知ってる道に出たので無事、仲間のいる目的地に着くことができました。

その数日後、「しんぶん赤旗」の魅力を押し出す記事にこうありました。「行動するためには、自分は今どこにいるのかを正しく理解しておかなければなりません。正確な『地図』が必要です。」・・・「『地図』だけでは日々、どちらの方向に進んだらよいのかわかりません。『方位磁石』にあたるのが『赤旗』・・・」と(日付を書かずに切り取ってしまったので、いつの記事だかわかりません・・・)。

道に迷ってしまったばかりの私に響く言葉でした。地図はあっても、繰り返し確認しないと「わかったつもり」では、迷ってしまいました。そして、自分が今どの方向を向いているのか、その建物や風景を見て、どっちの方向と判断すれば良いのか、それがわからなければ、進むべき方向も分かりませんでした。

時代の流れと、社会の全体像を学ぶことで、「自分が今どこにいるのか」を見定める。それは、労働学校でも学んできました。労働学校で学ぶ中味は「地図」であり、「方位磁石」の“見方”なのだ、と思いました。そして正しく機能する『方位磁石』によって、どの方向に進めば良いかをより正確に判断することができる。それが「しんぶん赤旗」だと。なるほど赤旗には、様々な出来事、様々な事柄について、具体的にその問題点や解決の方向が描かれています。

さらにその数日後、たまたま通りかかった道に掲げてあった言葉・・・「道を知っていることと 実際に歩くこととは違う」。そこが肝心要!実際に歩いてこそ、「地図」や「方位磁石」も生きてきます。(蓮)2011/09/02


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●2011/9/02
【新聞を読もう! 独断と偏見でキリトリ】
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『しんぶん赤旗』

◇不条理と向き合う
今の時代とチェーホフ
チェーホフ再評価や新しい試み──いま人々の生活周辺にも、世界の政治・経済の混迷にも、地球環境の行き詰まりにも、いたるところ不条理が満ちあふれているせいどうろうか。──最後の作品、いわば自分の生きた19世紀ロシアを総括した「桜の園」では──

◇所得格差が世界最大級
中国 都市と農村の居住者間
──中国社会科学学院の都市発展・環境研究所は──農村の3・23倍──「都市人口は全人口の50%に満たないが社会固定資産の投資は87%を占めている。投資の多くは大都市に向けられ、中都市には少ない。ここにも発展機会の不平等がある」──

◇識者は語る
乱調 世界経済
横浜国立大学教授
萩原 伸次郎さん 上
──復興法が「第2の大恐慌」を何とか食い止め──10年中を通じて、実質成長を継続させた要因となったことは認めなければならない──しかし──連邦財政に膨大な赤字の累積を作り出してしまった──

◇米企業トップと労働者
賃金格差325倍
法人税よりも高い報酬も
──法人納税額よりCEO報酬が高い25社については、「景気後退が続いているもとで、労働者の賃金が後退期から回復していないにもかかわらず、CEOの報酬は上昇している」──

◇解説
野田新首相の接待問題
消費税 法人税減税
偶然ではない接待時期

◇第1部 原発マネー 2
カラ工事の疑惑も
──訴えの内容に踏み込まない、いわゆる「門前払い」の判決──「当時、助役をしていた森山栄治氏が落とした手帳には、関電から受け取った金額は9億円ではなく24億円と書いてあった」

『日本経済新聞』

◇戦闘機 新興国が「上客」
米欧、産業維持へ売り込み
軍事バランス変化の懸念も
──経済成長が続く新興国で新型戦闘機を100機以上と大量に導入する計画が相次ぎ、財政難から自国向け販売が伸びない米欧メーカーが契約獲得へしのぎを削っている。開発・製造しないと戦闘機に関わる技術力を維持できない──世界最大級の航空機見本市「パリ航空ショー」──リビア軍事作戦で初めて実践を経験する戦闘機──世界の武器商戦では、「コンバット・プルーブン(実戦で使えた)」という事実が極めて有効なセールスポイント──

◇苦悩するアメリカ
終わらない戦い 上
対テロ戦10年 重い現実
帰還兵 社会復帰に壁
──膨らむ戦費、増える犠牲者が米国再生に大きな影を落とす──「10年も戦争して何にも変わらない。米国な若者は何のために命を落としていくのか全くわからない」──帰還兵の失業率は12・4%と米国民の9・1%を上まり、帰還兵のホームレスは1万人を超える──この10年のテロとの戦いは、米国が支払った代償に見合う価値があったのか──

◇パートの厚生年金見直し 
厚労省が着手
「週20時間労働」に拡大
専業主婦年収 130万円基準下げ
企業の負担増必死

◇米欧は物価上昇
▲実質金利のマイナス拡大
日本 実は「高金利」
超円高の要因に


日本経済新聞に掲載された「宝島社」の2頁全面広告

■@GAKUTOMO NO.377
139期労働学校、総合コース18講義、世界観コース、経済学コース9講義のすべてが終了しました。

2ヶ月間を通しての感想を読みました。

「…今までは社会のしくみとかよく分かっていなくて、“これで当たり前”と思って生活したり、仕事をしていました。しかし学ぶにつれて、労働時間は守らなければいけないし、搾取もなくしていかないといけない、ということを知りました。今まで以上に政治に興味を持つようになりました。これから、どのように日本が変わっていくのか、不安でもあり楽しみでもあります。」

「仕事は生きていくためにしなければならないことというように消極的にとらえていたが、自分の生活のために働くって大切なことだと知ることができた。仕事の働き方について雇う側にルールを守らせることは、欲ばりなことではなくて、人として当たり前のことであると知ることができた。」

「今から思うと、2ヶ月はあっという間でした。初めは毎週2回、1時間半の講義って続けられるかなって思いました。難しい講義もあったけど、労働学校に来て初めて出会った人たちと、たくさん交流して話をするうちに、楽しいものに変わっていました。知る事や学ぶ事、考える事の大切さを実感する事が出来ました。これからの自分の人生や仕事・組合活動に生かしていきたいと思います。…」

「知らない人と難しい話をするというおもしろい経験ができました。知らない人たちが今では仲間ですが。…」

「…楽しかったです。たぶん毎日自宅と職場の行き帰りだけなら辛かったと思います。このような場を提供して頂きまして有難うございました。もう少し居たいんですがいいですかぁっ!?」

初めて労働学校に参加した仲間、科学的社会主義を初めて深める仲間が、それまでの自分自身が、労働学校で学び、仲間との交流を通じての変化を感じる様子も伝わってきます。

「保育士としての考え方が何なのかが少しでも分かればよいと思ってきて、そこは毎回の受講とつなげられて考えられたし、保育士としてだけでなく、一人の大人として子どもにとって何が大切かを考えるキッカケにもなった。さらに知ることの楽しさも教えてもらったし、2ヶ月間が終わっても学びを続けたい。」

「今までの講義を受講して、労働組合に従事するものとして、やっとスタートラインに立てた気がする。講義の中で話されている内容と、自分が労働組合としてやってきた運動とが、結びついた部分もたくさんあったので、確信をもって今後も運動を続けていくと共に、自ら考え、学習していきたいと思いました。」

自分の仕事や生き方などと重ねて考えることって大切なことだと思います。

「…こんなにもまとめて学べたことは、学生時代以来で、回を増すごとに、学び直せてよかったです。未来社会論につながる講義では、心踊るような思いで、聞けました。知を力に!団結、ガンバロー!」

『…人間が「学ぶ」っていうことは、自分自身を解放するものなんだと感じたことがありました。あらゆることから自らを解き放って自由(深いイミでの)を得るのに「学ぶ」ことはとても大切だと思ったことがありましたが、労働学校での学びを通して、久しぶりにそのようなことをすごく感じていました。新聞等を読む時にも、読む角度、視点が以前より深くなったような気もするし、今まであまり目が向かなかった経済や世界情勢も読むようになった気がします。』

学生時代などに、科学的社会主義を学んでいた仲間たちも、改めて学び深める中で、確信を深めることも…。

『「人に伝える」コトの重要性がようやく分かってきました。最初は自分のためだけの教養として、学んでいましたが、現状、問題点、解決策にふれ、理解がすすむと、今度はそれを伝え、合意を集め、団結していくコトの重要性が自覚されていきました。今後も学習をすすめ、伝えるコトを意識してゆきたいと思います。』

『「大事なのは世界を解釈するだけでなく、実践すること(世界を変えること)だ。」という「フォイエルバッハ」の一節が大きく響いている。次に実践することができるのは私たちでならないはず。一人が変わり、傍にいる人が変わり、地球が変わる。人間にも社会にも成長に終わりはないと信じられるようになったと思う。」

そして、自分たちが学ぶということにとどめず(“自分たちが学ぶだけでは意味がない”ということの自覚)、「人に伝える」ということ、そして実践にむけの決意が熱く語られています!

労働学校は、139回続いてきています。第1期が終了した時から、そこで学んだもの自身が、次の労働学校を準備し、今に引き継がれてきています。私たちが学ぶ環境があるのは、そうした先輩たちからの歴史があるのであり、それを未来につなげるのは私たちです。

総合コースは50%の仲間が、経済学コースは2/3の仲間が、修了をすることができ、世界観はちょっと悪かった。

140期労働学校の本格的準備活動を開始しています。労働学校を知らない仲間へ、労働学校に来て学び成長してほしい仲間へ…139期で学んだ私たちが、“新しい仲間”へつなげ大きく広げ、100名の140期労動学校を開校しよう。(吉)11/09/01


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●2011/9/01
【新聞を読もう! 独断と偏見でキリトリ】
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『しんぶん赤旗』

◇シリーズ 原発に深層
第1部 原発マネー 1
町にナゾの巨額寄付
──この町の財政には、長年巨額の寄付金が流れ込んで──町は、そのために「大飯町集落ぐるみ町民指標活動支援基金条例」を制定──関電のやり方には、隠密潜行という言葉がよく似合い──

◇「非正規切り」裁判闘争のいま 中
違法の実態が明らかに
──いすゞ──ホンダ──低賃金・不安定雇用で違法に働かせ、景気変動の経営リスクをすべて押しつける、問答無用に切り捨てる。こんな働かせ方を通用させるわけにいかない──

◇深まる欧州財政危機
対応めぐりEU内対立
基金拡充と共同債焦点に
──ギリシャを皮切りにポルトガル、アイルランド、イタリア、スペインで次々に財政危機が判明。ヘッジファンドなどの投機マネーはこれらの国の国債を売り浴びせ、相場を下落させました──しかし投機マネーの攻撃はやまず

『日本経済新聞』

◇企業の直接投資 新興国が6割に
10年度、米欧向けは低水準
成長市場にシフト

◇規制緩和を追い風
保育施設を増設
JPHDやポピンズ 保育士採用も拡大
……8/31 夕刊