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過去の@GAKUTOMO


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●2014/06/26 @GAKUTOMO
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※京都学習会館の前で

▲20140626TK
診療所2つを回り35セミの話をしたとき、2職場ともに「うちの職場の○○さんのことやな〜」と冗談交じりで離されていました。35セミのタイトルは「過労死は何を告発しているか」。民主的な医療職場ですら当たり前になっている長時間労働。

第二T病院のリハビリで働くOくんは、仕事が終わると毎日決まった喫茶店へ行ってレポートなどを書いている。夜にOくんに会いたければその喫茶店に行けば会えるらしいほど・・・。組合の人にそのことを話しても、リハビリの残業は労働組合でも手がつけられないと半ばあきらめのような返事でした。そういう毎日で患者さんと元気に向き合えているのだろうか。患者さんの小さな変化に気付けるのだろうか。心配です。幸いにOくんは35セミを受講してくれました。一緒に働く仲間も誘ってほしい。そういう働き方を何とか改善していける道を集団的に探ってほしいと思います。

--------------◎∞日本の労働者の1日の労働時間は8時間。労働者自身がそれをやぶる異常さ。マルクスは「時間は人間の発達の場である」……「その全生涯を資本家のために労働によって奪われる人間は、牛馬にもおとるのである」といっている。「思うままに処分できる自由な時間をもたない人間」。自らの発達を保障する時間を自らが放棄する日本の現実。


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●2014/06/25 @GAKUTOMO
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※我が家の紫陽花

▲20140619TK
K診療所には透析科があります。以前は青年が労働学校に参加していたこともあったのですが継続した働きかけができず途切れてしまっていました。組合としても執行委員を置いていないということで協力者へのアタックも久しぶりに行い、私自身も「透析」という仕事の内容についてはまったく無知(古い血液をきれいな血液に換えていく治療で患者さんは毎日病院に通う必要があるという程度の知識)のなかでの対話でした。協力者の方は青年の名前や状況などを一通り教えてくれ、自身も「当たってみる」と言ってくれました。

本科で学ぶ内容の話をしていると、この間起こった事件について話されました。東京で透析の医師が、故意に患者のチューブを抜いて殺そうとした事件。協力者の方は「それは医師個人の犯罪事件として一般的には報道されていたけれど透析の医師や技師、看護師が置かれている実態は、過酷なもの。ギリギリの人数で毎日命にかかわる処置をする。医師はとくに一人の患者に対しての拘束時間がとても長いし精神的に潰れる可能性も高い。」と。

そういう事件が起こる背景、人員配置の厳しさ透析治療にかかわる労働者がどんなしんどさを抱えているかなど改めて、自分ももっと学ばないと相手に噛み込んだ対話はできないなと思いました。そして、透析にかかわらず医療関係の職場と一言でいっても様々な部署から成り立っているし、そこで働く労働者の現状やしんどさは部署ごと、個人ごとに違う。そこに対して一人ひとりが立ち上がるだけの働きかけをするには、自分のいまの問題意識範囲をもっと広げて学ばないとあかんのだなと思います。

--------------◎∞問題意識をひろくもつ。「カタチ」にする。これまで積み上げた学習は十分そのことを可能にしてくれる。問われているのは、毎日おこっている出来事にきちんと関心をもつこと、話すこと、書くこと。そしてどこかで総括すること。

これだけ更新されないブログには人は見向きもしない。廃止は時間の問題。


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●2014/06/12 @GAKUTOMO
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※我が家の紫陽花

▲20140612TK
H高校でつながりができたので、さっそく148期労働学校の対象者を引き出すべく電話をしてみました。その人は34セミの受講が、久しぶりの学習協の講義参加だったとのことで、参加している受講生の年齢がとても若いことに驚かれ、同時にH高校の組合の将来に危機感を持ち、「このままでは自分の組合は消滅してしまうかもしれない。いま、青年労働者に働きかけて担い手をつくっていかないと」と強く思ったと話されていました。

これをきっかけに協力者になってほしいと思います。学校現場で働く青年労働者(教育者)が科学的社会主義を身につけていくことで教育のあり方はどのように変わっていくか。未来を自分たちの力で切り開く子どもたちとして子どもの姿をとらえ、そこにどう働きかけていくかを追求していくそんな教師がたくさん存在するということは窓口の人が言われていたようなただ単にその学校の労働組合を強めていくに止まらない社会の大きな変化を起こすことになると思います。なんとかその学校にいる青年教育者に、早く!できれば今期募集中に!近づけないかと思案中です。

--------------◎∞この機会を逃したら10月までまたなければならない。が、H高校の先生にあせらず、しかし、計画的にコツコツ積み上げれば、必ず成功することを私たちの経験から話してください。学習教育運動の担い手が若いのは京都だけだと思います。それを実現するには10年を超えるコツコツとたゆまず積み上げた成果です。いまや中央労働学校以外は、100名規模の取り組みが出来るようになっているのです。


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●2014/06/09 @GAKUTOMO
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※京都学習会館 サボテン

▲20140609TK
保育士としての先輩であり、女性活動家としての先輩であり、母親としての先輩でもあるMさん。35セミの話をするために電話をしてもいつの間にか自分の活動で経験した話や、いまMさんが読んで感動している本の話になっています。

Mさんは私からの"募集のための電話”はすぐに切ってしまわれます。「はいはい、また今度ね。今忙しいし」と。(でも必ず電話は出てくれます)でもMさんの問題意識と何とか重ねて話そうとしているときは、じっくり話も聞いてくれるし、受講もされます。31回集中セミナー「男女平等の社会へ」では、一緒に活動をしている仲間も誘って参加されました。

35セミは「あんまり興味ないな」と言われていましたが「青年労働者はこういう働き方の中で結婚も出産もしにくくなってたり、あきらめたりしている。でも過労死するまで働かないと生活していけない現実と向き合って生きていかざるを得ない状況になってるんですよね」と話すと「そうそう、ほんまにそこは何とかしなあかん」と真剣にきいてくれていました。

対話は相互発展と牧野先生は言われています。Mさんとの話でMさんの反応を見ながら自分の考え方の狭さや浅さを知ることが多いのですが、いつも胸を借りるつもりでぶつかっています。

--------------◎∞いわゆる「まみよ」さんは真剣そのものです。一瞬 いっしゅん¢蜷リに生きているといってもよいのだろう。昨日も女性史のことで相談をしました。学際的なことをおかあさんたちに伝えるにはどうするのか。助言を率直に聞き、納得するために自らが学習を深めひろげる。それが「まみよ」の生活姿勢です。過度に寄りかかることをせず自立的にとらえ行動する。これがすばらしいこと。だから助言も丁寧になるのだが。

ぶつぶつ言い訳したり、提起した文献をさわりもしない。こうした活動家がわたしたちの周りには普通にいます。これでは活動の深化はむずかしい。


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●2014/06/03 @GAKUTOMO
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※京都学習会館の前に

▲20140603.TY
第35回集中セミナー過労死は何を告発しているか=i講師・森岡孝二関西大学教授)をつながりの仲間に“必ず受講してほしい”という思いを持って話をしています。まだまだ具体的に話をしはじめたところですが、さまざまな反応もかえってきています。

現時点で特に印象的なのは、学生の仲間のところでの反応が強いということです。外大の仲間は、『カローシ≠チて言葉が国際的に通用する言葉になっている。大学で外国人と接する機会が多いので、日本人として日本の現状をしっかりと知っておきたいし、知らないことははずかしい…』と言って、同タイトルの新書もすぐに購入しました。その仲間だけでなく、花園大、立命館大など複数の学生の仲間でも、本をすぐに買って読みたいという声や、すぐに集中セミナーを申し込む仲間もいます。

この4月から働きだした京産大出身の仲間も『森岡先生の本を学生の時にいくつか読みました。就活の問題も先生はとりあげられてますよ。この内容にもすごく興味あります。』という反応もあります。京都府で働く仲間からは、『数年前の1年間で、府の労働者が4人も命をおとすことにもなっています。他人事じゃないと思います。』という痛切な反応もあります。

いろいろな集中セミナーや本をすすめることがありますが、すぐにこうした反応があることはあまりないようにも感じますし、学生の仲間の反応が強いことに正直驚きました。それほどに、今、青年の働き方の問題というのは限界にきている。そのことが当たり前のように身近な問題としてある。それは今働いている仲間だけでなく、これから働きだそうとする学生の仲間の重大な問題としてある。そうしたことが対話を通じても強く実感します。

これから働こうとする学生の仲間たちのそうしいた声は、真剣に自らの人生、働き方などについて模索している姿だとも思います。「働きたくない」という学生の声も(最近特に)耳にします。労働者の現状を目の当たりにして「自分が通用するか自信がない。」ということも同時に耳にします。自分自身は、早く働きたい≠ニいう思いが強かったので、その言葉に正直困惑したこともありましたが、でも今の現状が反映した声なのかと理解するようになっています。

第35回集中セミナーや労働学校をより多くの仲間たちに広げることは当然のこと、社会のことを深く学ぶ、それも自分たちの力で変えていくんだということ…などを、より多くの仲間に広げことの重要性を改めて痛感しています。

--------------◎∞青年、労働者の置かれている社会的位置から、労働に対する考え方が動いていることを対話から学んでいるのですが、安倍晋三政権が「残業代ゼロ」法案を画策していることからくる警戒感(絶望感かもね)をみることも大切です。過去(親の世代の働き方)と現在と将来を無意識的であれ青年、労働者は感じ取って行動してくるのです。バイトでブラックな働き方を経験しているから、働く意欲をもてない。それはそうです。一時的、同情的には共感できても長くはつづけられない。働かなければ生きていけないのですから仕事を見つけなければなりません。そんな青年が中央労働学校で科学的社会主義を学べば、どんな仕事についても、その職場を変えていくことが出来る確信をつかむことができるでしょう。逃げないで、そこを働きやすい職場に変えてゆく実践をはじめてゆくことこそ人間らしい生き方ではないか。……TYくんの構えが狭いと本質的な激励が出来ないのではないか。はじめての青年に話す場合でも、現状を受け入れるのではなく変革する……。そういう対話はいくらでもできるではないか。