030607
◎「できないかもしれない」と心配するストッパーをはずさないことには
自分の好きなようにはすすまない。自分を客観的に捉えることがその瞬間ためされる。あらためて自分をとらえものごととの関係をみなければならない。そこでは、自分の哲学が試される。またその瞬間に飛躍≠フチャンスも潜んでいるのだ。何もしないものに前進はない。
何か行き詰まったり、自分のアイディアでは限界だと思ったら、とにかく人と話してみよう。文字でも漫画でもなく、この体から発する言葉を大事にして、「会話」をするのである。「わたし的には」などとからに閉じこもったりせず、「自分らしく」などと肩肘張らず、まず自分という言葉を捨てて、人の世界を澄んだ心で聞いてみよう。自己主張ならいつでもできるけれど、人から貴重なヒントをいただけるチャンスは、またとないかもしれないのだから。(三宮麻由子著「目を閉じて心開いて」岩波ジュニア新書 50p)
人間の体は、ある方向へのエネルギー注入をとめることで、他方向へのエネルギー注入を増やすようにできています。脳もまた同じです。「できないかもしれない」と心配するストッパーをはずさないことには、無意識のうちに能力にブレーキをかけてしまいます。一見「無理だ」と思えることでも、気持ちにストップをかけずにやり続けてみると、あなたの能力は飛躍的に向上することでしょう。(池谷・糸井著「海馬」105p)
まず第1に、私たちがものごとに迷ったとき、なんらかの危機に直面したとき、つまりいざというときに哲学は必要なのだと──第2には、常識で解決できないような、いわば転機において哲学は必要であるばかりでなく、このような特別の危機的事態に直面したのではなくても、私たちがものごとを深くしりたいと思ったとき哲学は必要となります。(鰺坂真著「哲学のすすめ」10p)
大人≠ノなって社会科学を手に入れることは人生にとって大きな意味をもっています。