学習通信030613
 
◎「やる気をどう出すか」「いざと言うときにやる気が出ない」と困ります。アドバイスできるのは「実際にやってみなよ」という一言。やりはじめる。決断して前にすすんでいくことが、困難だと考えていることを切り開くのだと思う。
 
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現実が厳しければ厳しいほど、私たちは心にパラダイスを必要とするのではなかろうか。そしてそんなとき、俳句でも音楽でも、何でも想像力をを伴う世界をもっていると、現実に翻弄(ほんろう)されることなく、平安を心を保っていられるのかもしれない。
 では実際に自由で枯渇(こかつ)しない想像力をもちつづけるにはどうすればよいかというと、私はやはり、継続して何かを学ぶことではないかと思う。(三宮麻由子著「目を閉じて心開いて」岩波ジュニア新書 168p)
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脳がうまくはたらくことに興味があるでしょうが、みなさんがよく気にされるのは、「やる気をどう出すか」ではないでしょうか。「いざと言うときにやる気が出ない」と困りますよね。これは実は、科学的に言っても、アドバイスできるのは「実際にやってみなよ」という一言なんです。──新しいものを前にしてつまらないと感じる時には、おもしろさがわかっていない場合や無知な場合がほとんどかもしれません。(192p)
──ところが、側座核の神経細胞はやっかいないことに、なかなか活動してくれないのです。どうすれば活動をはじめるかということ、ある程度の刺激が来た時だけです。つまり、「刺激が与えられるとさらに活動してくれる」ということでして……やる気がない場合でもやりはじめるしかいない、ということなんですね。そのかわり、一度はじめると、やっているうちに側座核が自己興奮してきて、集中力が高まって気分が乗ってくる。だから「やる気がないなぁと思っても、実際にやりはじめてみるしかない」のです。(池谷・糸井著「海馬」193p)
 
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世の中おもしろいものなのだな。
資本主義が確立された。エリート支配の世の中だ。
何が残されてるかって言ったら、攻撃するしなかい。
確立の中を攻撃しろ。それも、負い目がないようにな。負い目がないという前提のもとで攻撃するしかない。(矢沢永吉著「成り上がり」角川文庫 288p)
 
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したがって、不良債権処理を進めても、マネーは増えず、景気も回復しない。
景気は回復しない。不良債権も減らない。企業倒産や失業は増えていく。何ひとつ良いことが起こらない金融再生プログラムをなぜ強行しようとするのか。
一つの可能性は、小泉内閣のブレーンたちが、とてつもなく頭が悪いということだ。
しかし、その可能性は低いだろう。いくらなんでも、単なる思慮不足でこんな精緻なプログラムを作るはずがない。
むしろ、小泉改革の正体が「金持ちをますます金持ちにする」ことになるのだとしたら、この金融再生プログラムは実によくできているのだ。(森永卓郎著「年収300万円時代を生き抜く経済学」光文社 48p)
 
だからこそ、私的な日常生活と社会が直結していることをも学び取る努力がいまでは、必要だ。いつまでも「攻撃的」な矢沢がいる。でも、狭い個人的な「攻撃」では面白くない。