学習通信030627
 
◎「足らぬ足らぬは努力が足らぬ」 まだまだ……と。大いに学びましょう。体験をつみましょう。学ぶこと、経験することの二つの通路を通して私たちは成長するのですから。
 
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運はあくまで運であり、努力している者、才能のある者には、運など関係プーである。一歩一歩階段を上がっていく喜びも苦しさも知らずに、何が大女優じゃい、このくされ大根めが!(99p)
 
自分が傷つけれたと感じたとき、怒ることが悪いことなのだろうか。言いたいヤツには言わしとけ、と片づけることがそんなに大人なのだろうか。無視することはいわば、いちばん楽な方法である。その逆に怒ることはすごいパワーのいることだし、もしかしたらもっと状況を悪くしてしまう可能性も高い。(202p)
 
オレが思うに、自分というものをしっかりと持っており、仕事に対して真剣に取り組んでいる人間は、自分を傷つけられたと感じたとき、真剣に怒ることができるのだ。後先も考えずケンカをしてしまうこともあるだろう。──大人げなかろうが、子どもっぽかろうが関係ない。仕事を真剣にやっているぶん、真剣に怒ろう。(202p)
(松本人志著「「松本」の「遺書」」朝日文庫)
 
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諦めない。投げ出さない。辛抱と忍耐が要求される、こうした自己再生≠フ戦いに、野茂は見事に勝利した。(26p)
 
続けて訊(たず)ねた。
──投げたりないのに、途中でマウンドを降りて勝ち投手になるのと、最後まで投げ切りながら負け投手になってしまうのと、どちらが気分はいいものなのか……。
 
野茂はしばしば間を置いたあとで、こう答えた。
 
「次のゲームにどちらがいきやすいかといえば、最後まで投げ切った時の方でしょう」メジャーリーグのピチャーの中には、早い降板指令に腹を立て、ベンチやロッカールームの備品を壊したりする者もいる。
野茂は日本でプレーしている頃から、一度も自分を見失ったり、やり場のない怒りを何かにぶつけたりしたことがない。
闘争心を胸の奥に秘めながら、しかし決して冷静さを失わないのが、彼の特徴といってもいいだろう。
「僕はね、人のモノを壊しといてしゃあないとは思えないのですよ」
いつもどおりの淡々とした口調で野茂は語った。
「モノを壊したりしたら、次の日球場へ来るのが嫌でしょう。だからグッとおさえる。ストレスを発散させたい時はバイクをこぐ。そしてビールを飲む。汗をかいて次に備えるわけです」
 
一打逆転のピンチを迎えた時でも、野茂は一度も動じる素振りを見せたことがない。そこでどれだけ悔いたところで、ベースを埋めた三人のランナーがベンチに帰ってくれるわけではない。逆に、ええ、ままよとばかりに開き直ったところで状況が逆転するわけでもない。
 
現状を冷静に受け止め、最も効果的なコースに有効ボールを投げ込むことのみに神経を集中する。そのためには、日頃から、目の前の出来事に一喜一憂しないトレーニングを積んでおくことが大切なのだ。マウンドに上がれば、結局のところ誰も助けてくらない。勝つのも自分なら負けるのも自分。押さえるのも自分なら、打たれるのも自分。あふれんばかりの闘争心をボールに伝えつつ、しかし、その一方で自ら客観視できる、その怜悧(れいり)さに野茂英雄というピッチャーの凄みがある。そこに8年にもわたってメジャーリーグのマウンドを守り続けている最大の理由があるのではないか、と私は思っている。
(二宮清純著「「超」一流の自己再生術」PHP新書 29〜31p)
 
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言葉は大切にしてほしい。日本語に自信を。また誇りを。そして充分に、言葉は惜しみなく使いましょう。
 
早い話が、若者が一と言と自分の胸の内を打ち明けかねて、ある日彼女はお嫁入り。その後姿を見送って、あの娘の幸福を祈るなんてのは小説の上では面白いかも知れないが、現実だったらナンセンス。
 
子どもを叱るのも話術≠ネら人を動かすのも話術=B
頭からどなりつければ、人はいつしか反抗する。先ずほめてから、小言を。
 
「君あれは大変よくやってくれたね。君らしい出来だったよ。ありがとう。ところで、あの件ね、ありゃどうもまずいぜ。なんでもっとしっかりやらんのだ、気を付けねば」
 
そんな具合の叱り方がある。それも話術≠ナす。話≠ヘまさに生き物です。そしてその話≠フ道ははるけく遠い。そしてけわしい。生涯をかける仕事ですが、やりがいのある仕事でもあります。努力いたしましょう。
そうです。
「足らぬ足らぬは努力が足らぬ」なのです。努力していればいつか必ず、あなたは話の名人、上手になれます。そしてあなたの人格さえ変わってくるでしょう。その顔の形まで変わるものです。
この本をこれから読んでいただくあなたに、最初に一言。
(大空ヒット著「笑いの話術」新日本出版社 2〜3p)
 
労働学校115期が今日開校されました。労働学校の卒業生で組織する運営委員会で100名募集を実現しました。こんどは200名をやるぞ〜。と団結を広げています。今年は創立40年です。