学習通信030717
 
◎弁証法的に発展してきた>氈@同じ言葉を使ってもまったく違う。
 
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 ■弁証法的に発展
 「(党内には)反対があるが昭和をかみしめるという意味においては、法案に反対するほどの積極的な理由にならない。弁証法的に発展してきた」(民主党の野田佳彦国会対策委員長が十六日の記者会見で、三年前には反対した「昭和の日」の制定に賛成するコペルニクス的転換の理由を説明)
(日経新聞030717)
 
 民主党と日本経団連の幹部は一六日午前、東京・大手町の経団連会館で会談しました。席上、奥田日本経団連会長は「民主党は自民党と大きな違いがない。消費者サイドに立って庶民の気持ちを代弁すべきだ」と指摘。これに対し、民主党の管代表は「(言ったことを)できるかどうかが自民党との大きな違いだ。民主党に懸けていただきたい」と述べました。
 
 また、日本経団連側は、来年一月にまとめる政治献金ガイドライン(指針)について、各党の政策を参考にして策定するとの方針を説明。岡田克也幹事長は「政策実現の実績だけでは与党に有利になる。政治改革や政権交代への姿勢なども基準に入れてほしい」と求めました。
(しんぶん赤旗030717)
 
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 「現実主義」といわれている傾向について述べておきたいと思います。理想ばかり追い求める現実無視の態度にたいして、あくまで現実に立脚すべきことを説く考え方といえるでしょう。しかし、現在の日本の政治状況のなかでは、「現実主義」の名のもとに、未来への展望を見いだしえず、現状に甘んじる態度、要するに現状追随主義がすすめられています。
 
 この現実主義は、哲学的にいえば、未来への可能性を見失い、現実性と可能性とを単純に切り離してしまう形而上学的思考におちいっているということができます。同時に、ここでいわれている現実とは、ただ目前にあらわれている現象にすぎないものを現実と取りちがえていることも指摘しなくてはなりません。
 
現象とは、先に述べたとおり、本質との関連で把捉されるべきものです。そして、本質と現象を統一してとらえてこそ、現実をつかむことができます。ヘーゲルは、現実は「本質と現象との統一」としてとしてとらえなければならないと強調しましたが、マルクスもこの考えを継承しています。
 
 それは、たとえば次のようなことです。現代社会を見てみると、さまざまな社会現象がくりひろげられています。一方に経済不況があり、大リストラがあり、青年の就職難があります。他方で、そうした悪政をすすめているはずの小泉内閣が高い人気をえた時期がありました。この現象面だけを見ると、日本は展望のもてない、どうしようもない世の中だということになります。これが現象面です。
 
 しかし考察をすすめて、もう少しくわしく考えてみると、現在の不況も、失業者の増加も就職難も、資本主義の矛盾のあらわれであり、小泉首相の人気は「自民党を変えます。日本を変えます」といっていることへの期待のあらわれであったことがわかります。
 
これらは、日本資本主義の現状は肯定できるものではなく、否定的に評価するしかないという実態のあらわれだったといえるでしょう。このように、ものごとの本質と先の現象を統一したものが現実です。
 
したがって現実をとらえるとは、ものごとの現象の多様な姿をよく観察し、その背後にひそんでいる本質を見抜き、この本質と現象とを統一してとらえることです。
 
 こんにちの日本の政界ではやっている現実主義なるものは、社会の当面の姿(現象)だけを見て、本質を見失っているものが多いので、本当に現実を正確にとらえた立場とはいえないと思います。
 
私たちは、たんなる夢や幻のような空想を追い求めるのではなく、現実を直硯して活動すべきですが、その現実というのは右のような意味の現実でなければなりません。そのようにとらえてこそ、現実のなかにひそんでいる変革の可能性や、その可能性を現実のものにするための条件も、しつかりととらえることができるのです。
(鰺坂真著「科学的社会主義の世界観」新日本出版社 111-113p)
 
◎やはり起点はリアルに志はたかく≠ェ大事です。労働学校の講義日程を変えました。講義タイム(90分)、質問タイム(20分)、復習タイム(40分)です。質問が多量で講師が対応できません。事務局の処理能力も超えました。質問の内容も受講してくる層がひろがればひろがるほど変わり、回答も四苦八苦だとおもいます。開校期間中ですが実行しました。116期では、その成果を踏まえてさらに充実をはかります。
 
受講生からも復習タイムで学べる。と感想が出はじめています。講義の欠席してもキチット、補える体制ができ学習意欲も継続できるようです。どんどん学びごたえ主義≠前進させます。労働学校にまだの方は是非116期に参加してください。すごく♀w習できます。