学習通信030718
◎将来は仕事・子育て両立…… 若者たちの結婚観を学ぼう。
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□日経新聞030718
将来は仕事・子育て両立
独身女性専業主婦派を上回る
独身女性に将来を聞いたところ、「結婚して子供を持つが、仕事も一生続ける」という両立派≠ェ専業主婦派≠初めて上まわったことが17日、国立社会保障・人工問題研究所の2002年出生動向基本調査」で分かった。独身男性の配偶者への期待でも両立派が専業主婦派を逆転した。同研究所は「家計に占める妻の収入の割合が増えている」と分析している。
調査は五年ごとで、昨年六月に実施。回答者の八割強を占める十八歳以上三十四歳未満の独身男女についてまとめた。
女性に将来像を尋ねたところ、「結婚、子育て後に再び仕事を持つ」という再就職派が四二%と前回(四三%)とほぼ同じだったが、専業主婦派は一八%から一四%に減少、逆に両立派が一六%から一八%に増えた。
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【A:は浜崎あゆみの答え】
Q15 大切な人に仕事を辞めてくれって言われたら?
A:その人をやめる(笑い)
Q:それでもいいやって思える男が現れると思う? この人が喜ぶんだったら仕事辞めてもいいって思える人が出てくると思う?
A:いや、やぱり愛する人っていうところとモノを作るところは比較できない
Q16 結婚って何?
Q:じゃあ結婚ってあゆにとってどういうこと?いわゆる家庭に入るとか、その人のパートナーになるというフレームが普通の人の理解なんだけど、そういうフレムじゃないよね。
A:結婚生活しながら作っていく家族と、元々ある家族は別の意味を持つよね。今ある家族は──といってもマミーしかいないけど、それは私が意図して作った家族じゃないでしょ。私は作られた家族の中で生まれたわけでしょ。でも結婚というのは自分が家族を作ろうとして作るもの。時々思うんだけど、マミーが死んだら、この人がいなくなったら、血のつながった人間がこの世にいなくなるんだなって
Q:マサは家族なの?
A:マサは家族じゃない。マサはある意味、私と同一なもの。『浜崎あゆみ』自体を彼が見つけて、磨いて、傷だらけになって、抱えて走って、戦ってできあがってきたものだから。そういう意味では浜崎あゆみイコール松浦真在人なんだよね。浜崎あゆみを超えることは自分を超えてしまうことになってしまう
Q:マサは家族って存在よりも自分であり、同一なんだ。
A:マサに貰った命…、マサに会って人となったみたいなところが私の中にはすごくある
(99p)
A:私も軽薄に、『結婚なんてまだしないから大丈夫だよ』みたいなことは言いたくない。それは違うと思うから。それから結婚と引退がセットになってる妙な習慣も違うと言いたい。あゆは結婚しても、仕事をしなくなるということはないと思うの。相手がもし私に毎日食事を作ることや掃除・洗濯をすることを願っているとすれば、それは選ぶ女が違うというか。私は私にしか出来ないことを、ずっと探して生きていきたいし、『コレだ!』って思えるモノに出会いたいから、今をこうやって生きてるわけで
(136p)
(Free & Easy 02年6月号 浜崎共和国)
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日々の生活において、私にとって仕事と同じように大切な要素が恋愛だ。恋をしているときの自分としていないときの自分では、何をするにしても張り合いが違う。肌のハリも、もちろんだ。自分が素敵だと思える恋をしていれば、二人で過ごすときの自分だけでなく、一生懸命仕事に取り組んでいる自分の姿も相手に見てほしいと思うようになり、おのずとパワーが生まれてくる。
ただし、恋と仕事の相乗効果を望むなら、相手も同じような思考ができる人でないと難しい。たとえば、会社勤めの彼女が週末を彼といっしょに過ごし、月曜の朝を迎えて、「ああ……今日も休みたいよー」と言ったとする。そんなときは誰にでもあるけれど、そこで「いいじゃん、休んじゃえよ」とは言わずに、きちんと叱ってくれる人がいいなと思うのだ。
そういう恋人同士の関係は、私たちのような職業を含めどんな仕事をしている人にもあてはまる。
これは実際にあった話だが、あるドラマの収録時、来るはずの女優さんがいつまでたっても現場に現れなかった。スタッフや私たち共演者は何かあったのかと心配し、マネージャーさんはあたふたしている。八方手を尽くして捜しまわると、三日後その女優さんは恋人の部屋にいることがわかった。
私は彼女を責める気持ちより先に、彼女を部屋にとどまらせた彼の神経を疑ってしまった。無断で仕事をすっぽかした彼女の立場や、現場で待っている人間のことを本人がいっぱいいっぱいで考えられず、「行きたくない」と言ったとしても、「行きなさい、責任があるだろう」と怒ってあげてほしかった。以来、彼女が誰とお付き合いをしているか知っていた私のなかで、その男性の株までもが下がってしまった。
どの世界においても、恋人同士の間に起こりうることは変わらない。二人が付き合うことでお互いがパワーを得、お互いの仕事がうまくいくというのが理想だろう。
とはいえ、人間にはバイオリズムがあり、必ずしも二人が常に前向きでいられると
は限らない。一方が精神的に落ち込んでいるときはパートナーが手をさしのべ、根気強く引き上げてあげることも必要だろう。
私自身も、プライベートで幸せな時間を過ごしているときは「ああ、このままずっとここにいたいな」とか「このままどこか誰も自分のことを知らない国に行ってしまいたいな」などとつい思ってしまう。
でも仕事にマイナスに作用する恋愛はしたくない。
プロフェッショナルとして仕事をする限り、彼と離れるのが嫌で仕事をキャンセルしたり、恋愛のいざこざが仕事に影響するようなことは避けたいと思う。
ドラマの撮影に入って三カ月間なかなか会えない日々が続いても、それを理解し、電話やメールやファックス、あらゆる手段を使って応援してくれる人といっしょにいたいし、逆に彼が大変なとき、忙しい相手を思いやって陰ながら応援できる自分でいたい。お互い仕事があって会えないからといって、文句を言ったり、他の対象に興味が向いてしまうようでは本物の相手ではないのかもしれない。
人間の波長とは不思議なもので、友達関係でも、『あの人苦手だな』と思ったら、必ず相手も自分に対して同じことを感じている。ステディがいながら他の誰かと遊びたいなと思っているときは、案外相手もそう思っているものなのだ。だから、いい関係を続けたければ、常に相手が今何を考え、感じているかを想像し、相手に対するやさしさを忘れてはいけないと思う。
結婚に関しても、まったく同じことが言えると思う。私が仕事をしているこの世界では恋愛や結婚は仕事の邪魔になる″という古い考えがまだまだ残っているが、本当にバカバカしいと思う。
結婚や妊娠をすると女はダメになる″というステレオタイプなとらえ方はどうも違うと思うのだ。それはあくまで本人次第である。
この世界で輝いている人たちが結婚してしまうと、ファンのみなさんにとってはショックかもしれない。しかし、私自身もひとりの人間として恋愛もすれば、いつか結婚も、出産もするだろう。
だから、最近、時代をリードしている人たちが結婚や妊娠を発表して幸せになっていくニュースを聞くとすごくうれしい。そして彼らが生き生きと仕事をして、プライベートも幸せに輝いていれば、それを見ている人たちにも、「やっぱり恋愛=パワ
ー≠ネんだ」という考えが波及していく。
私もこの三十代にはきっと結婚も出産も経験し、自分の家庭をもつことになると思う。そのときどんな職業についていたとしてもそんな喜びをパワーに変えてどんどん輝いていきたい。
話がやや飛躍してしまったが、つまりは、いい恋をするのは本人の意識次第だということ。
本当の恋とは、結果はどうあれ、その恋によって自分が成長し、費やした時間を無駄とは思わず今後の糧にできるような恋だと思う。
(藤原紀香著「藤原主義」幻冬舎 50-54p)
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保守化する 『VERY』世代
香山:社会の保守化は、女性でいえば、結婚という切り口から考えるとすごくおもしろい。小倉千加子さん(83)が、いろんな未婚女性にインタビューしているのですが、今の女性の結婚の意識は、はっきり学歴で違うというんです。女性の場合、たぶん学歴が、今、社会的な階層とか親の収入とかの、いちばん的確な反映になっているからだろうと。
高卒とかの層は、もう生存するために結婚しなきやいけない。自分が食べていくために誰か男を見つけて、共働きしなくてはいけないというので、生存のための結婚を選んでいる層がいる。逆に一流大卒、大学院卒で、キャリアのある人は、結婚は自己保存のためにする。私の今の仕事を理解してくれる人なら、結婚してもいいとかというふうに、今の自分を保存するための結婚なら、してもいいと考えている層もいる。
福田:ずいぶんはっきりしていますね。
香山:それとその中間にマスとして依存する層がいるのです。短大とか、今、短大から変わったような四大とかの女の子たち。そういう人たちは非常にはっきりと、「収入が高い人じゃなきや結婚しない」とかね。ファッション雑誌でいえば『VERY』とか『STORY』(ともに光文社)とか、ああいう暮らしをさせてくれる男じゃないと、結婚しないといっている。そのために自分は非常に女らしく着飾ったり、自立するキャリアな女と見せかけながら、すごくおしゃれしたりして、男にゲットしてもらうとか。つまりボボズ(アメリカ「新上流階級」)になりたい人たち。小倉さんは、彼女たちはもし国が「お前たち女は、結婚して家にいろ」といったら、おとなしく「はい、そうします」とかいって、おとなしく家にいるような、非常に保守的な層だといっているんです。そういう人たちも、たぶん自分の生活を脅かす可能性がわずかでもあるような、精神科通院歴のある人かもしれないし、外国人かもしれないし、そういう人たちを排除したいという層ですよね、きっと。
(香山・福田著「愛国問答」中公新書ラクレ 87-88p)
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◎今日の学習通信≠ヘ、長くなってしまった。最後の方は眠ってしまった人もいるかもしれない。若者の結婚観が変化してきている。経済的な理由でなくても、女性が働くということに賛成です。働くということは、人間の本質だからです。女性が真から輝く太陽になるためにも働く≠チて重要なことだ。
いろいろな働き方を逆手にとって……。たくましく働き子育てする女性に拍手。それを支える男性も人間らしいと思う。
元始、女性は太陽であった=u平塚らいてう評論集」(岩波文庫)を読んでみて下さい。元気でます。