学習通信050308
◎「社会の立場からみてさえ、公正では」……ない。
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六 労働組合。その過去、現在、未来
(イ)その過去。
資本は集積された社会的な力であるのに、労働者が処理できるのは、自分の労働力だけである。したがって、資本と労働のあいだの契約は、けっして公正な条件にもとづいて結ばれることはありえない。
それは、一方の側に物質的生活手段と労働手段の所有があり、反対の側に生きた生産力がある一社会の立場からみてさえ、公正ではありえない。
労働者のもつ唯一の社会的な力は、その人数である。しかし、人数の力は不団結によって挫(くじ)かれる。労働者の不団結は、労働者自身のあいだの避けられない競争によって生みだされ、長く維持される。
(マルクス「個々の問題についての暫定中央評議員への指示 」マルクス・エンゲルス全集第16巻 大月書店 p189)
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資本の利潤
一 資本
(一)資本、すなわち他人の労働の生産物にたいする私有は何を基礎とするのか?
「資本そのものの基は窃盗や詐欺でないとしても、それでも相続権を正当化するには、法律の協力を必要とする。」セー、第一巻、一三六ページ、注。
どのようにして人は生産資金の持主となるのか? どのようにしてこの資金を用いて作られる生産物の所有者となるのか?
実定法によってである。セー、第二巻、四ページ。
資本でもって、あるいはたとえば、ある大きな資産の相続でもって、何か手にはいるのか?
「たとえばある大きな資産を相続する者はそのことによって確かにじかに政治的な力を手に入れるわけではない。この資産の所有が彼に直接じかにあたえるようなたちの力は買う力であり、換言すれば、他人たちにあらゆる労働を命じ指揮する権利、あるいはこの労働の、その時の市場に現存するあらゆる生産物を思い通りに支配する権利である。」スミス、第一巻、六一。ページ。
したがって資本は労働とその生産物にたいする支配力である。資本家はこの力をもつが、それは、彼の人格的あるいは人間的性質のおかげによってではなくて、彼が資本の所有者であるかぎりにおいてである。何ものもさからいがたい彼の資本の購買力が彼の力なのである。
われわれは後ほどまず、どのように資本家が資本を用いて労働にたいする彼の支配力を行使するか、しかしその次には、資本家自身にたいする資本の支配力がどのようなものかを見るであろう。
資本とは何か?
「溜められ貯えられた一定量の労働」スミス、第二巻、一三二ページ。
資本は蓄積された労働である。
(二)資金、貯えは土地と製造労働との生産物のあらゆる累積である。貯えは、それがそれの所有者に何らかの収入か利得を生み出す場合にのみ、資本とよばれる。スミス、第二巻、一九一ページ。
(「マルクス・エンゲルス八巻選集第一巻」大月書店 p43)
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◎「それがそれの所有者に何らかの収入か利得を生み出す場合にのみ、資本とよばれる」と。