学習通信060111
◎互いに影響し合い、成長して……

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 ヨーロッパの労働者階級が支配階級の権力にたいして新たな攻撃をはじめるのに十分なほど、ふたたび強くなったときに、国際労働者協会が生まれた。それは、目的として、ヨーロッパおよびアメリカの戦闘的な労働者層全体を一つの大軍団に融合しなければならなかった。

したがって、それは宣言に記された諸原則から出発することはできなかった。それは、イギリスの労働組合、フランス、ベルギー、イタリアおよびスペインのプルードン主義者、そしてドイツのラサール主義者に門戸を閉ざさない綱領をもたなければならなかった。

この綱領──インタナショナルの規約の作成理由──は、マルクスによって、バクーニンおよび無政府主義者たちによってさえも認められたほどの巧みさで起草された。

宣言のなかで打ちたてられた諸命題の終局的勝利のためには、マルクスはもっぱらただ、団結した行動および討論から必然的に生まれるにちがいないような、労働者階級の知的発展を信頼した。

資本にたいする闘争における出来事および変転、成功よりもむしろ敗北は、たたかう人々に、これまでの万能薬の不十分さを明らかにし、労働者解放の真の諸条件への根本的な洞察にたいして、彼らの頭をいっそう感受性のあるものにせざるをえなかった。そしてマルクスは正しかった。……
(マルクス、エンゲルス著「共産党宣言」新日本出版社 30-31)

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──われわれは前項の説明のうちで、機械を採用している資本家にたいして、労働者が単独では無力であり、無防御であるということを、示した。労働者は、自分を守るために、なんとしてでも資本家に反撃をくわえる手段を見いださなければならない。

そして、彼らはそういう手段を団結のうちに見いだしている。単独では無力な労働者も、自分の同志と団結すれば一つの勢力となり、資本家にたいして闘争し、資本家に反撃をくわえることができるようになる。

 団結は、すでに大資本に対立している労働者にとって一つの必要事となっている。

だが、たとえ同じ一つの工場で働いていても、おたがいに他人であり、偶然に寄せ集められた人民大衆を、団結させることができるであろうか? 

綱領は、労働者を団結にたいして準備し、彼らのうちに団結の能力と才能を発展させる諸条件を示している。

これらの諸条件とは次のとおりである。

(一)一年を通じて恒常的な労働を必要とする機械制生産の大工場は、労働者と土地との、また自分自身の経営との結びつきをまったく断ちきって、彼らを完全なプロレタリアにする。ところで、一かけらの土地で自身の経営をいとなんでいたことは、労働者を分裂させ、仲間の利害から離れた若干の特殊な利害を彼らのおのおのにあたえ、それにより彼らの団結に障害をあたえていた。労働者が土地から断ちきられることは、これらの障害を断ちきることになる。

(二)次に、幾百、幾千の労働者の共同労働は、全労働者大衆の地位と利害とが同一であることを明瞭に示すことによって、おのずから、自分の必要を共同で討議し、共同で行動することに労働者を慣れさせる。

(三)最後に、労働者が工場から工場へとたえず転々と移っていくことは、いろいろな工場における条件と制度を対照比較し、すべての工場で搾取が同一であることを納得し、資本家との衝突にさいして他の労働者の経験を借りることに労働者を慣れさせ、そうすることによって労働者の結束、連帯性を強める。

まさにこれらの諸条件をあわせたものの結果として、大工場の出現が労働者の団結を呼びおこしたのである。ロシアの労働者のあいだではこの団結は、最もしばしば、また、最も強くストライキのうちに現われている。

(なぜわが国の労働者には組合もしくは基金という形での団結にはいりにくいのかについては、あとで述べることにしよう)。

大工場がいっそう強力に発展すればするほど、労働者のストライキはいっそうひんぱんに、いっそう強力に、いっそうねばり強くなる。なぜなら、資本主義の抑圧が強まれば強まるほど、労働者の共同……。
(「レーニン労働組合─理論と運動─ 上」大月書店 p10-11)

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労働学校というものは、学校とは言うものの誰もがイメージする学校とは全く違い、全然堅苦しくなくて、ざっくばらんとした感じで、みんな楽しく学習しています。ただ講義を受けるだけでなく、みんなで創ってる≠チて感じで、その中ではたくさんの仲間ができます。

労働学校には、いろんな職場や職種の人がきていて、そこではいろんな人の意見や考えを聞くことができてすごく刺激的で、その人その人の社会や職場に対する矛盾、考え等があって、だけれども共通する疑問や矛盾もたくさんあって、そういったことを話し合える本当にすばらしい魅力的な仲間がたくさんできます。

職場や地域を離れた新しい出会いが、互いに影響し合い、成長していけるというすばらしい仲間となっていくことは間違いないです。労働学校で共に学び、成長する仲間づくりをしませんか?(上野)
(112期労働学校を紹介する運営委員会冊子から)

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◎宣言のなかで打ちたてられた諸命題の終局的勝利のためには、マルクスはもっぱらただ、団結した行動および討論から必然的に生まれるにちがいないような、労働者階級の知的発展を信頼した」と。