学習通信090413
◎鈴と、小鳥と、それから私、……
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《潮流》
半そで姿もちらほらの陽気。満開のソメイヨシノ。東京・新宿御苑は、花見を楽しむ人でにぎわっていました
▼御苑のサクラは、種類が多い。同僚記者が、ちょっと変わったサクラを目ざとくみつけました。ソメイヨシノに似ますが、花は大きめ、枝も上の方ほど張り出しています。「アメリカ」という品種でした
▼同僚たちの時ならぬアメリカ談議に。「この『アメリカ』、元気がいい」「オバマみたい?」「チェンジ≠ゥい?」。そのオバマ大統領、チェンジ(変革)の行方は今なお未知数ですが、アメリカと世界の関係についてよく語ります
▼「アメリカは今世紀の脅威に単独で対応できず、世界もアメリカなしで脅威に立ち向かえない」。二月末の施政演説です。次も同じ演説から。「力強い経済のために世界はアメリカに依存し、アメリカも世界経済の強さに依存している」。ここから導き出されるのは、各国との協力です
▼ロンドンで二十カ国・地域(G20)の首脳会議が始まる前、大統領はいいました。「不十分だった規制に関し、アメリカは明らかにある程度の責任がある」。金融の規制を緩め投機を野放しにしたアメリカの、非を認めた格好です
▼投機集団の規制や、貧困を減らす公正な経済への改革でも合意したG20。発言力をますアジア・アフリカ・中南米の国々を交え、協力がすすみました。世界は、超大国色に染まるより多様さの中の協力が望ましい。サクラも、ソメイヨシノー色より多種多様に咲く方が好ましいように。
(「赤旗」20090404)
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私と小鳥と鈴と
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、飛べる小鳥は私のように、
地面を遠くは走れない。
私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のように
たくさんな唄は知らないよ。鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
(金子みすゞ「童謡集」ハルキ文庫 p81)
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◎「世界は、超大国色に染まるより多様さの中の協力が望ましい」と。